【困窮してみた・再生編 No.21〜OZZYのメンタル歴・四回目その1〜】

 今回は、ちょっと長くなりそうなので何回かに分けます。
 最初からブチかましてしまいますが、ここで1人目の死人がでました。
 今回の会社は、業務内容を書いてしまうだけで特定されてしまうほどニッチな会社(前回の有料部分で明かしましたが)で、かつその会社の業務上で、政界まで巻き込んでのオオゴトになった事件に関与(というか主犯)していました。色々とアレな内容になってしまうので、核心については有料部分のみの公開とさせていただきます。

【業務内容を書くだけで特定されそうな会社】

 大脱走劇の末、僕たちは無事(?)Jさんの会社にチームごと拾ってもらうことができました。
 僕たちのチームは、本社とは別の、一軒家のような場所をあてがわれ、チームメンバーのみで働くこととなりました。ちょっとアレな部長をトップに、成り行きでついてきたメンバー3人。どうにか売上を立てて居場所を見つけなければです。とはいえ全員技術畑。営業経験があるのは僕だけ。外向けの営業は僕が担当し、課長と主任はウェブページ作ったり、ちょぼちょぼ入った注文分の機械を、一日中かけて(本来、最大でも2時間程度で終わるもの)、それはそれは丁寧に動作チェックをしたりといった具合で、部長は、「オレは戦略を練ることに専念するから、オマエらが動け(意訳:オレは働かない)」と宣言し、一番乗りでフリーダムな行動をするようになりました。
 タイムカードを押したあとにふらりといなくなったかと思うと、シャッターの向こうから音がするんです。「プシュッ」て音が。しばらくするとね、帰ってくるんです、部長。ほんのり赤い顔で。なぜかアルコールの臭いをさせて。お昼に外に出ると、シャッターの横に500mlの缶チューハイの空き缶が……「まぁ……まぁ……ね……」とごまかしつつ、部長にパシられて買ってきたココイチのほうれん草カレー・ルー多めを持って戻ると、缶がもう一つ増えてるんですよね……で、部長が白目剥いて寝てるんですね……ええ……ええ……起きてりゃ起きてるで、永ちゃん大音量でかけて絡んでくるし……。

 そんな入社1ヶ月ほど後のとある日、Jさんがふらりとこちらの事務所に顔を出しました(部長は叩き起こしました)。
「今度社員旅行やりますから、参加(強制)してください」
 とのお達し。ザ・コミュ障集団のワイら的には「えー(;´Д`)」でしたが、まぁ、致し方なし。2月末という花粉ブリッブリの時期に杉だらけの日光という、花粉症持ちには地獄のような内容でしたが、それ以上にしんどかったのは、宿に入ってからでした。Jさんが代表を務める計4社、約50人全員に、4人で酌をして回り、ガッチガチに煮詰まった鍋とパッサパサに乾燥した料理を掻き込むように胃に流し込み、カラオケ大会でウケを取ろうと弾けて歌った筋肉少女帯の「日本印度化計画」がダダ滑りし(その後まで「おい! カレーwww!」と、ボディーブローとセットで呼ばれ続けました)、散々マウントに次ぐマウントをかけられ、ガリガリと精神が削られました。Jさん的には、それぞれの会社のチームに、僕たちの存在を認めさせるための配慮ではあったのだと思いますが、まぁ、いうてしんどかったです。課長と主任は引きこもるし、部長もコミュ障爆発して黙っちゃうし……。
 課長に異変がみられはじめたのはこの社員旅行の後からでした。
 課長も、事務所をちょいちょい抜け出すようになったんです。一杯呑ったら帰ってくる部長とは違い、わりと数時間。で、帰ってくると、なんかマンションの資料とか見積もりもってきてるんですよね。「いや、まさか……このタイミングでは買わない(買えない)だろ……」とおもっていたんですが、ある日、その「まさか」が起きます。
「マンション買っちゃった〜♪」

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