【困窮してみた・再生編 No.22〜OZZYのメンタル歴・五回目〜】

 メンタル歴のお話はここまでにします。この次は、「困窮してみた」シリーズの中で既に書いているので、重複になってしまうので。
 今回は前々職のお話です。ここが一番長く勤めた会社ですね。いろーいろな事があったんですが、書いてしまうとマズいことが多すぎて、実際に書いてみたら、すごくあっさりした分量と内容になってしまいました。

【前職・前々職と同じニッチな商品+監視カメラシステムの会社】

 完全にコネ採用でした。前職、前々職で、この会社の製品を扱っていて、最も多い販売実績と経験があったこともあり、当時の社長は、人員を増やすことには難色を示していたものの、半分温情のような感じで入社しました。
 この会社には、都合6年強在籍することになり、この会社の在籍期間が、これまでのお仕事の中で最長の期間となりました。
 入社4年目くらいまでは、細々とながら、手堅くある程度の利益を積み上げていっていたのですが、
・本業のニッチ商材がどんどんコモディティ化していった。
・製品の性質上、手離れが悪く、サポートで利益が圧縮されてしまう。
・間に代理店が何社か入ってしまうことで、利益自体が雀の涙になる孫請けあるあるが重なりすぎて、仕事は大量/利益は下手したらマイナスという状況。
 という悪循環により、様々なテコ入れを試みなければならない状況でした。その中の一つとして、当時シェアNo.1だった某中国企業の製品を扱おうという話が持ち上がりました。
 この件は、そのメーカーの海外の代理店に顔が利く(と言い張っている)、Yさんが話を持ち込んだことから始まりました。内容の詳細を書いてしまうとちょっとアレなのでざっくりというと、

・YさんはYさんの知り合いの代理店から商品を引ける
・弊社はYさんから格安で商品を引ける
・ビジネスを拡大したいので出資してくれ
・Yさん以外に技術の人間がおらず、サポートが追いついていない。格安で商品を提供するかわりに、サポートためにこちらから一人出向してくれ

 という話でした。
 正直、初手から嫌な予感しかしない案件でした。実はYさんは、業界内では悪い意味で非常に有名な人でした。韓国メーカーの日本法人……を勝手に名乗って(実際はただの代理店の一つ)そのメーカーさんから大目玉食らったり、永久保証をうたう商品をガンガン売り捌いて、割と致命的な欠陥が見つかったらさっさと会社畳んで逃げちゃったり。色々と問題のある人で、こちらの会社も、かつてYさんのせいでえらい目にあったことがあり、正直、業界内では一番関わりたくない、関わってはいけない人だったんです。
 ……が、そのあたりを社長(当時)はスコーン! と忘却し、社員全員反対という状況の中、「いやー、Yさんはニコニコしていい人じゃないかー。全然悪い人じゃないよー」と言いはじめ、ゴンゴン話を進めちゃったんですね。はい、ここまでくれば、出向したのが僕であることはもうおわかりですよね。暫定的とはいえ、業界一の危険人物の下で働くこととなりました。

 あまり人の悪口は言いたくないのですが、当時の僕の状況は……

・沸点が低すぎる上に、その怒りをいつまでも持ち続けて攻撃してくる。
・自己顕示欲を拗らせていて、傍で見ていていたたまれなくなる。
・金遣いが荒い上に、ビジネスとプライベートの混同が激しい(気に入ったキャバ嬢を社員として雇う等)。
・人脈がことごとく、限りなくグレーゾーン。

 とこのような感じの方と、常時接続でお仕事することを想像していただければ。
 そのうえ、技術者が僕しかいない状況だったため、大小様々なクレームに忙殺される日々。出向後2ヶ月を待たず、メンタルが削れに削れてしまいました。
 一番しんどかったのは、粗利2万円の案件で、エンドの社長さん(夜系のお店)と代理店さんにLINEアカウント抑えられて、土日祝深夜早朝問わず問い合わせがきていた時期ですね。睡眠不足とストレスで胃がマッハでした。
 そんな日々の中、スッとお誘いが来たんですね。前職から。

「OZZYさん、ウチこない?」

【余談】

 Yさんから格安で供給できるという話だった製品については、蓋を開けてみたらYさんが知り合いの代理店から引いてくることができるモデル数がとても少ない上に、日本市場で業務用として販売するには微妙なスペックと保証内容で、価格競争力もちょっと……というもので、完全に銭失いとなりました。

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