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「かわいい」の重要性。

かの大島弓子先生は
「かわいいとかわいそうは恋の始まり」
と仰いました。

日本が生んだ歌の至宝、美空ひばりは、「愛燦燦」の中で
「人はかわいい、かわいいものですね」
と唄いました。

僕は、この国では「かわいい」が人間関係のみならず、社会の成立に非常に重要な要素として存在しているのではないかと、割と本気で思っています。

僕自身を思い返しても「かわいい」は、様々な行動を起こす上でとても重要な
要素です。特に、人間関係においては。
年齢性別を問わず、僕は僕と繋がってくれてる人達を、「かわいい人達だなー」
と思っています。

オッサンにもおじいさんにも「かわいい」は存在します。
お仕事の場面でも、「かわいい」と思える人と組むときは、上手くいくことが多いです。
もちろん、仕事の場で好き嫌いはご法度ですし、上司も部下も同僚も、選べることの方がレアですよね。

僕も、どうしてもその人の中に可愛いらしさを見つけられない方とお仕事をすることがありますが、どういうわけか、おしなべて上手くいきません。
仕事は仕事ですし、こちらも(一応)大人ですから、個人的な好悪を挟まないようにしてはいますが、こう言ってはなんですが、初見で「可愛げがないな」と感じた方は、起こさなくていいトラブルを起こす確率が高いように感じます。

「いらんこという」人っていません?
言わんとけばいい事をわざわざ言っちゃったり……。
主張することにさしたる意味のない自己主張して場を引っ掻き回したり……。
わざわざ煽るようなことを言ったり……。

あと、「そんな言い方せんでもいいやん」という人。
わざわざ角が立つ言い方をする。
波風を立てるようなモノの言い方をする。
それで相手がキレると、更にそれをおちょくるように返す。
などなど。

男性に多いのが、マウンティングをしたがる方。あるいはマウンティングが癖になってしまっていて、自覚できなくなっている方ですね。
以前他のエントリで取り上げた、元上司の部長さんが、そういうタイプの方でしたが、僕が結婚する時、

「お前結婚なんてなー、自由とカネを奪われるだけだそ! どんだけいい女かしらねーけど、バカじゃねーのwww」

と、えらく言われたものです。
僕のモノカキとしての活動や、小規模出版業の活動が露見した時も、「そんなもん書いてなんになるの?」と言われましたが、お陰様で今、そのスキルは多少のお金を生んでくれています。

やはりこういう方からは、人は離れていきます。
そしてどういうわけか、運にも見放されていく。
能力があったとしても、その力を発揮する機会を得る前にどこかで躓いてしまう。

「愛される力」って割と大切で、人に慕われることで様々なチャンスに遭遇する確率も上がりますし、食い詰めそうになっても命を繋げる可能性が上がります。

迎合しろとか、事なかれ主義とか、そういうことではなく、お互い気持ちよくいられるように配慮したほうが、結局は良いパフォーマンスが得られたり、ストレスも少なくできたりするのではないでしょうか?

感じのいい人であること、一緒にいて楽しい気持ちになれる人であることは、「媚びる」ということとは全く違います。
言うべきことは言うべきです。ただし、伝わりやすい言葉と態度で。
言葉は、投げつけたりぶつけたりするものではなく、差し出したり手渡したりするものです。

愛されること。
愛すべき人でいること。
可愛い人でいることは、とても大切な「生きるスキル」です。

だって、感じのよろしくない彼ら(彼女ら)だってきっと、彼ら自身のような人とは付き合いたくないはずですから。

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