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ハードSFの書き方7(生命の起源)

生命の起源にはいくつかの説がある。大きく分けると、地球内から始まった(海底火山の熱水噴出孔、液滴モデルなど)説と宇宙から何かが飛来した説(パンスペルミア説など)とがある。

いずれにしても、原子や分子、(非生物的)有機物はすでに存在しており、それらがなんらかの理由で細胞になり、原始の生物となった、という流れだ。宇宙の始まりのように物質そのものの起源から説明するものではなく、非生物的物質がどのようにして生命を持つ生物になったのか、を説明するものである。ヒトの起源をサルからの進化で説明したようなイメージだ。

どんな説にせよ、結局のところ、もともと、ただの”大きな分子”であったものが機能を持つ巨大な分子集合体になるには、連続的な変化では説明はできないであろう。どこかである意味「非現実的な」飛躍(仮定、仮説)がなければそういった流れで説明しようとすると破綻するはずである。

SFはそういった「非現実的な」仮説は、最も得意とするところであり、今後、いろいろな生命の誕生仮説が出現するであろう。理屈で説明せずに、「2001年宇宙の旅」のように、生命の起源を”感じさせる”映画もあり得る。

液滴モデル

深海熱水噴出孔

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