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奇数の不思議#13

奇数を足していくと、平方数(自然数の2乗)になる、という説明をいくつかしてきたが、今回は等差数列の和の延長線上で説明する。奇数を足していった和の総数をSとする。これはタイトル図の上側の式になる。S=1+3+5+7+9+ … + (2n-1)   この意味はnまでの奇数の和の総数ということだ。例えば、n=3のときには奇数の数が3つで 1 + 3 + 5 で9になる。タイトル図の下の式はそれを逆から書いていったもの。n=3なら 5 + 3 + 1ということになる。その2つの式を足し算すると、最初の部分同士を足すと、1 + 5 なので6,次は3+3なので6、そして次は5 + 1なのでやはり6となる!全部6だ。それが3つあるので、Sの2倍の数は 6 x 3 となる。よって、Sは9ということになり、これは 3^2(3の2乗)なので平方数になっている。

一般的に書くと奇数の個数をnとすると上の式と下の式の同じ部分(項)同士を足すと 2n となる。これがn個があるので、Sの2倍の数は 2n x n = 2 n^2 と書ける。よって、S自体は n^2 となり、平方数になる。確かめてみよう。n=3のときは上下足すと2n なので6 , これがn個、つまり3個あるので 18 になり、S自体はその半分なので9、9=3^2 で平方数。n=5のとき。上下足すと10, これが5個あるので50, その半分がSなので S = 25 = 5^2 となり平方数になっている。

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