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モンテッソーリ AMI 0-3歳 Orientation Online Courseの振り返り

産休に入ってから、親業訓練一般講座が終わった後、AMI 0-3歳の Orientation Online Courseを受講しました。モンテッソーリの教育理念および誕生〜3歳の子ども達の発達とその環境について学ぶためのコースです。こちらも、とっても有意義でした。いずれ3‐6歳のOrientation Courseも受講したいです。

どんな人が受講しているの?

50人ほど受講生がおり、海外在住の日本人の参加者も。保育士や乳幼児教室の先生が多かったですが、私のような乳幼児のママも何人か参加していました。

コースの内容

修了証書の条件が、講義受講9日間(講義録レポート3本提出)、観察9時間(手書きの観察記録提出)、制作物(制作物キットが郵送され、ミトンなどを製作)でした。講義は13時‐17時までですが、先生が質疑に熱心に答えてくださるので、よく18時頃まで延長されていました(質疑の部分を後で動画で見ることも可能)。講義の内容はこちら(HPより)。

I. モンテッソーリ教育の紹介
II. 教師の役割とその準備
III. アシスタントの役割
IV. 子どもの発達の4段階 概論
V. 子どもの精神 0−6歳の発達特性と敏感期
VI. 運動発達:0−3歳の運動発達とその意義
VII. 言語発達:・言語の発達 ・大人の準備 ・言葉遣い
VIII. 整えられた環境: 家庭環境・園環境における物的・人的環境
IX. 自由と制限: 「自由」の理解と乳児期における「制限」の設け方
Ⅹ. 観察とその方法(観察技法と記録の取り方): 実習9時間
XI. 日常生活の練習
XII. 環境の整え方と維持について(室内・戸外)
XIII 0歳〜3歳のトイレット・ラーニング

受講しての感想

モンテッソーリ教育、奥が深い、、、このコースを受講しただけでは、分かったようなことは言えないのですが、、、

私は受講する前は、子どもの敏感期と教具にばかり目が行っていました。「4歳長男に数字の敏感期が来ているから、どんな教具がいいのかな、、、うーん、たくさんあって分からないな、、、モンテッソーリの勉強をしたいな」という思考回路でした。

今回、受講したのが教具が少ない0-3歳ということもありますが、「子どもの自立を助けるためにはどうしたらいいかな?私はどう振舞えばいいかな?どんな環境だと良いかな?」「今、この子はこれをやりたいんだな。しばらく見守ろう。」「これをやってみたいと思うかな?誘ってみよう。」という思考回路になりました。そう、教具も良いけど、日常生活でできることがたくさんあることに気づかされました。

コースで学んで子育てに役立っていることはこちら。

子育てに役立っていること:観察

「モンテッソーリ教育のスタートは子どもの観察」と言われており、9時間の観察実習の課題がありました。観察実習では、客観的に、自分の感情を抜きにして、できるだけ詳細に子どもの観察録を手書きで書きます。この観察録を書いて、どんなに自分が大雑把にしか子どもを見ていなかったかに気づかされました。

受講後、以前より、子どもたちを観察するようになりました。そして、「3か月長女の細かい表情の分析(眠いのか、お腹が空いているのか等)」「長男・次男が集中したときの把握」に役立っています。また子どもたちの目線を見ることも多くなりました。

◆3か月長女の細かい表情の分析(眠いのか、お腹が空いているのか等)
以前は赤ちゃんは「寝ている」「泣いている」「起きている」くらいしか、認識していませんでした。ただよく観察すると、左手を軽く握って顔から腰のあたりにおろしたり、右手をこぶしにして口に入れたり、色んな動作をしていました。そして、「寝かしつけが不要になりました!」という記事に書いたように、泣き方も、眠いときやお腹が空いたときで異なりました。

◆長男・次男が集中したときの把握
モンテッソーリ園で「洗濯」や「花を生ける」活動をしている2、3歳の子どもの動画を見せてもらいました。ポイントは「編集されていない長回し」の動画。今まで、編集され、一部が切り取られた動画は見たことがありますが、それだと集中している姿しか出てこず、息子たちがこんな姿になることはないので、モンテッソーリ園は違うなと思っていました。ただ「編集されていない長回し」の動画を見て、子どもが集中しつつも、音がするとそちらに顔を向けたり、他の子どもの様子を少し見たりすることが分かりました。この姿なら、家庭でも息子たちが見せることがあります。長男がはさみでチラシを切っているとき(つい散らかさないでと声をかけてしまうのですが、やめた方がいいですね、、、)。次男が鍋を洗ってくれたとき。カレーがくっついていたのですが、熱心にスポンジでこすって、ゆすいで、終わったら、目が覚めたようにパッとキッチンを離れました(こちらは水がじゃあじゃあ流れていましたが、止めるように言うのを我慢できました)。

◆子どもの目線
6か月の赤ちゃんが、3歳くらいのお姉ちゃんと食事をしている動画を見せてもらったところ、お姉ちゃんの行動をじーっと見ているのが印象的でした。3か月の長女を抱っこして食卓に座って、長女の目線を追ったところ、長男や次男の行動をじーっと見ていました!こうやって色々吸収しているんですね。次男もよくじーっと長男の行動をみて、まねをすることが多いです。

ちなみに、0-3歳のモンテッソーリ国際免許を取るとき、観察実習は250時間必要になります。講義を受けるより、大変そうです、、、

子育てに役立っていること:母子共生期

モンテナーロ博士の「いのちのひみつ」という著書が推薦図書の一つでした。その中で、生後6~8週間までは、赤ちゃんとお母さんにとって特別な意味がある「母子共生期」で、母と子がまるで一人の人間になったような、特別な関係が生まれると述べています。

このことを学んで、8週間までは私は赤ちゃん優先で行こうと決め、夫の協力の元、長女とたっぷり時間を過ごすことができました。今は、4歳2歳のお兄ちゃんたちがいると、長女が一番後回しになってしまうことも。だけど、大事な8週間は一緒に過ごせたという想いが、私の心を軽くしてくれています。長女が良く笑うのも、個性もありつつ、この期間が充実していたこともあるのかな、と思ったりもします。

ちなみに、長男のときは初めてのことだらけで授乳をするのも痛くて精いっぱい、次男のときは長男の赤ちゃん返りにあたふたしていて、じっくり赤ちゃんと向き合えたなという感覚がありません。母子共生期を知っていれば、特に次男のときは、8週間までは次男優先で行っただろうなと思います。

その他、大人の振舞、トイレットラーニングなどなど、たくさん役立つことがありました。復習がてら、いずれ振り返りたいと思います。

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