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ピアノを立体的に弾く方法

今回は、「ピアノを立体的に弾く方法」について
述べてみようと思いますが

立体的な演奏って
そもそもどんな演奏
なのか?

その答えを出すために
まず立体的な演奏の反対である

平面的な演奏について述べてみます。
レッスンに来られる生徒さんの殆どに
まずこの点からアドバイスをすることが
多いんです。

平面的な演奏とは

メロディやハーモニーに強弱(凹凸)が無く
「全部の音が主張している」



私は子供の頃、よく塗り絵で遊びました。


幼いころは
色使いに濃淡がありません。
全部が濃いんですね。


一方、年上のお友達が塗った絵は
何かが違う。
とにかくとても綺麗です。

お友達は
外側を濃く、
内側を薄く塗るのだと教えてくれました。
なるほど立体感が出て
綺麗に見える!


ジャンルによっては
例えばゲーム音楽などの
立体感の必要のない音楽もあるかと思いますが


表現が必要な音楽でしたら
全部の音が前に出た状態は
幼い演奏に感じてしまいます。


では立体的に演奏するには
どうしたら良いのでしょうか。

<その1>歌モノの場合
ポピュラーの場合
歌になっている曲が多いので
歌がよく聞こえる様に、
歌以外の音を少し弱く演奏します。

歌と同じ音域で
ほかの旋律を弾くときは
主旋律と
そうではない旋律を
意識して演奏したいですね。


<その2>フレーズの弾き方

フレーズ(スラー)の弾き方にも
立体感が必要です。

一番分かりやすい方法として

音が段々高くなるに従って強く
低くなるに従って弱く

もちろん、これが絶対という事ではありません。

でも、歌っていて
だんだん高揚したり沈んだりするのは
音の高低差に影響する事が多いのです。


もし、逆の場合は
作曲された方のイメージに従い
強弱の記号が記されている通りに演奏します。


もう一つ
フレーズの立体的な弾き方として
スラーの最後の音を少し弱くする。
というのがあります。


会話でも、フレーズが一本調子だと
味気なく、機械的に聞こえますし
フレーズの最後を強くすると
とてもキツイ言葉に聞こえてしまいます。


音楽も会話と同じ。

フレーズの最後を少しだけ弱める事で
優しい印象に変わります。


<強弱の出し方>

さて、
「強く弾く」「弱く弾く」という
表面的な事で言うと

打鍵が速ければ強い音が出て
遅ければ弱い音が出るのですが

それよりも

イメージの方が大事なのかなと
私は考えます。

先日、私の生徒さんに
教えた曲では

弾き始めから
1小節の中にクレッシェンド(だんだん強く)と
デクレッシェンド(だんだん弱く)があるんですね。

まだピアノを初めて2年半くらいですから
それほどテクニックも備わっていません。

それで

「指を気にせずに、イメージを持って弾いてみて」と言うと

なんとすぐに弾けちゃったんです。


それ以来、とても大人な演奏に変わっていきました。

さあ。
如何でしたでしょうか。


音楽を強弱としてだけの捉え方をするのは
少々乱暴なのかもしれません。

音楽は芸術であり、音の表現ではありますが
具体的にどのように弾いたら表現に繋がるのかを
説明することも必要だと思うんです。


是非、ポピュラーピアノも
クラッシックピアノと同様

立体的で美しい演奏をして

音の深みを楽しんで頂きたいと思います。


最後までお読みいただいて

有難うございました🙇‍♀️



















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