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ビデオ会議中に宅急便を受け取る

いのちを守る STAY HOME週間。

命の綱である宅配便業者の皆様には大変感謝をしている。しかし、一人暮らしの私はビデオ会議中にインターフォンが鳴ると大変困ってしまうのである。なぜなら、オートロックのマンションに住んでいるために、2回もピンポンに対応しなければならないからだ。
もちろん、それがちょっとした会議であれば、出てしまうだろう。しかし、私はプレゼンをしていることが多い。そして、45分かかるスライドを30分に無理やり収めて説明しなければいけないときに限って、ピンポンが鳴る。忘れた頃に届くふるさと納税だ。

そのため、私には「パソコンの前でプレゼンをしながら、ピンポンの音が聞こえてしまった会議相手に気を遣わせること無く、スマートに宅急便を受け取る仕組み」が必要なのである。
そう、「アレクサ、ピンポン開けて!」である。

■ 用意するもの
サーボモーターとそれを動かす、何らかのアレがあればいい。

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■ クリアファイルでピンポンを保護する
そもそも賃貸でなければ、このピンポンを買い換えれば良い。しかし、私は賃貸に住んでいる。そのため、ピンポンを買い換えることもできなければ、既存のピンポンを汚してしまうことも許されない。

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カッターの歯の裏側で折り目の線を引くと綺麗に折り曲げられる。

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■ プラスチックでサーボモーターを固定する
3Dプリンタを持っている人が羨ましい。私もはやくそちら側に行きたい。しかし、3Dペンを使えば、人間が3Dプリンタになることができる。すなわち手作業でフリーハンドで好きな形を作ることができる。

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■ プロトタイプ実装による仮説検証
クリアファイルに直接グルーガンでサーボモーターを貼り付けて動くと楽ができて良いと思ったのだが、実際にはふにゃふにゃしてしまい、そう上手くはいかなかった。3Dペンでクリアファイルを補強する部品を作り、組み立てていく。

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■ コードを書く
Obnizは便利。これだけで動く。最高。あと、ついでにAlexaのスキルを書いた。
本来であれば「はーい」とAlexaに言わせたいところだが、面倒になってしまった。

var Obniz = require("obniz");

exports.handler = function(event, context, callback) {
   var obniz = new Obniz("XXXX-XXXX ");

   obniz.onconnect = async function() {
       var micServo = obniz.wired("ServoMotor", { gnd: 8, vcc: 9, signal: 10 });
       var autoLockServo = obniz.wired("ServoMotor", { gnd: 4, vcc: 5, signal: 6 });
       
       micServo.angle(60);
       await obniz.wait(500);
       micServo.angle(120);
       await obniz.wait(500);
       autoLockServo.angle(0);
       await obniz.wait(500);
       autoLockServo.angle(40);
       await obniz.wait(1000);
       
       obniz.close();
       await context.succeed("ok");
   };
};

■ 張り紙
オートロックを通り抜けて部屋前まで来ていただくことができれば、後はもうドアの前に置いて貰う。感謝の気持ちをきちんと表明。きっと配達の方も私と濃厚接触するよりこちらのほうが良いはず。

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■ できた




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