[2024/07/21]ベトナム中部でハイネケンの工場が停止｜需要低迷が原因

2024年7月21日 20:00

ベトナム1,382日目です。

①ハイネケンが工場停止計画を発表
②ハイネケン・ベトナムの売り上げが減少
③ハイネケンのベトナムでの業績はGDPの1.04%を占め、約3000人の雇用創出

動画（約3分）

世界第2位のビール醸造会社であるハイネケンは、ベトナム中部のクアンナム省にある工場を停止する計画を発表しました。

その理由としてビールの売上低下が挙げられています。

ハイネケン・ベトナムの公共事務部長であるグエン・タイン・フック氏は、Tuoi tre新聞に対し、オランダの醸造会社がクアンナム当局に一時的な操業停止を正式に通知したと述べました。

ハイネケン・ベトナムは、この停止がどれくらい続くかについては明言していません。

この工場は、2007年にディエンバン町のディエンナム・ディエンゴック工業団地で操業を開始しました。

ベトナム国内にある6つのハイネケン工場の中で最も小さい規模を持っています。

COVID-19パンデミックの発生前、ハイネケン・ベトナムは毎年地元当局に1兆VND（約3930万ドル）から1.2兆VND（約4720万ドル）の税金を支払っていました。

しかし、近年これらの数字は減少傾向にあります。2024年第1四半期には、地元予算に約200億VND（約78万7200ドル）を納めました。

ベトナムでは、ハイネケンが正式に約3000人を雇用し、その供給チェーン内で25万人の雇用を創出しています。

同社の業績はベトナムのGDPの1.04%を占めており、トップ納税者の一つです。

しかし、COVID-19パンデミックは経済の減速を引き起こし、ビールを含む多くの商品やサービスの需要が低下しました。

さらに、政府令100号の実施により、飲酒運転に対する規制が厳格化され、地元のビール市場に悪影響を及ぼしました。

ハイネケン・ベトナムは、クアンナムの工場を閉鎖する決定を下し、業務の最適化を図ると発表しました。

同社は、この停止によって影響を受ける従業員を他の工場に移転させる予定です。

需要の低迷と規制強化の影響を受け、ハイネケンはベトナム中部の工場停止を決定しました。

この動きは、同社のベトナム市場における戦略的な事業運営の一環と見られています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？