ベトナムで進む消費縮小｜高級から中級へシフトする消費

財布の紐が堅くなっている傾向にあります。ただ、消費市場はまだ大きいと考えられます。

動画

https://youtu.be/KUvAkXkS8pk

ベトナムで進む消費縮小と支出の見直し

ベトナムの消費者は、経済的な理由から高級レストランでの外食や高額な買い物を控え、割引商品を求める傾向が強まっています。以前は頻繁に外食し、ブランド品やスマートフォン、バイクなど高価な物の購入をためらいませんでしたが、現在はSNSライブなどで割引された服を購入するなど、節約が目立ちます。高級コーヒー店から中級店に移行する人も多くいます。

コーヒー消費の変化｜高級から中級へのシフト

市場調査会社iPOSの報告によると、2024年上半期には、ベトナムのコーヒー消費が減少。価格が4万1千ドンから7万1千ドンのコーヒーが人気を集め、高級なコーヒーを飲む人は減少しています。

10万ドン以上のコーヒーを飲む割合は、2024年上半期には1.7％にまで低下しました。NielsenIQ Vietnamの調査でも、同様に16％の消費者が支出を縮小し、50％が高級品を購入しないとの結果です。

飲食業界の現状と新たな展開

消費者行動の変化は、飲食業界にも影響があります。スターバックスベトナムは、ホーチミン市で唯一のスターバックスリザーブ店を2024年8月に閉鎖しました。

The Coffee Houseも2024年8月にカントー市とダナン市の全店舗を閉鎖しています。一方でTrung Nguyen LegendやHighlandsのようなブランドは新たな店舗を開店しており、中級層向けの市場を狙った展開を続けています。

飲食業界の成長と今後の見通し|

飲食業界全体では、2024年上半期に403.9兆ドンという収益を上げており、2023年の年間売上の70％に達しています。プロモーションや割引による集客の結果です。

しかし、多くの専門家は、飲食業界が資金繰りや経営効率の問題を抱えていると指摘しています。中級レストランやフードキオスクが人気を博している一方で、オンライン販売の成長が予測され、賃貸コストの上昇により実店舗数が減少し、取り寄せでの受け取りが増加しています。

参照

Financial pressure forces Vietnamese to pinch pennies
https://tuoitrenews.vn/news/business/20240825/financial-pressure-forces-vietnamese-to-pinch-pennies/81632.html