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こんにちは、不妊治療 No.4


こんにちは、オズマジョです。

前回まで↓

夫は手術が決まってから、これまたテキパキと準備を整えた。
会社に事情を話して休みを取り、それと合わせて手術前検査や手術日の日程を決めていった。
保険の担当者に連絡を入れて、保障の対象なのか聞きだし、申請するための書類などを送ってもらうなどの手はずを整えた。

私はというと、手術がその日1番目となったので始発で来いと言われ向かったものの、病院の通常の扉が開いてなくてあたふたしたり。
ぐったりと寝ている夫の写真を撮って姉に送ったら、それをみた夫の事が大好きな甥っ子が心配して泣き出してしまったり。
麻酔もちゃんと切れてない夫に「今なら区役所開いてるから行ってくるわ!」とさっさと帰ったりしていた。
(いや、写真は麻酔が切れかかった夫に「撮ってくれ」と言われたから撮ったし、保険の申請などに住民票が必要だったのでそのためなんですけどね!)

かくして、夫は2泊3日の大手術を終えしばらく様子を見ることとなった。
手術は成功。でも、今の状況が劇的な改善に向かうかどうかはわからない。
成果が出るとすれば、数か月たたないと目に見えた成果は出てこないという。
健康保険対象で、三割負担で10万くらいだったが、医療保険対象だったため全額返ってきた。

その間、私は麻疹の予防接種を受けた。
予防接種の代金は、その日の診察と合わせて9810円…

相変わらず高い。

夫の状況もあったし、予防接種を受けてから2か月は避妊期間。
その後の予約はしないで帰った。
だがそうなると、その後の受診はどうしたらいいのか分からなくなってしまった。

夫は1か月か2か月に1回の定期検診に通い、様子を見た。
そんなにすぐに、変化はないだろう。1年かかるかもしれない。
でも前よりは少しは良くなっている…
劇的な変化はないとは思う…
夫を介して聞いているが、よくわからない。
いったい、どうしたらいいわけ?
どのようなことになっていくわけ???自然妊娠できるの???


まあ、いいか。
そもそも、私は忙しかった。
駆け出しハンドメイド作家の私は、その時月に1つか2つのイベントを抱え、毎日創作時間と納品に追われている。
そのうえ、それでは食べていけないので、フルタイムで仕事。
作家活動は主に土日だ。滞っている家事もある。
病院に行かなくて済むなら、それはそれで助かる…。だらだらと休みたい気持ちを打ち消して、創作活動にいそしんだ。呼んでもらえるものには無理してでも参加したい。こんな弱小作家。そんなありがたいことない…ぶつぶつ呟きながらも、今しかないんだと思っていた。
そうこうしているうちに、時間なんかあっという間に過ぎてしまった。

でもその間、セルフタイミングはとっていた。

基礎体温を毎日図り、市販で売ってる排卵検査薬なども使ってみた。そんなことしたことなかったので、ドキドキして変に期待しては生理が来るたびにがっかりした。

あんなに積極的ではなかった私でも、時には子供ができた話やTwitterでの子育ての愚痴や自慢を見るのが苦しくなる時が出てきていた。

人は人。私は私。比べるような話ではない。
でも、そんな気持ちになるのもしょうがないような気がする。
どんなに治療したって、痛い思いをしても、どんなに大金をかけても、時間をかけても、出来ないときはできない。(でもなんで?)
病気で、手術すれば治るという話じゃないのだ。
しかも終わりがない。(いつがやめどき?)
そんな道へ私は足を踏み出したんだ。
お金はいったいどのくらいかかるんだろう。(そんなお金どこにあるの?)
嫌だ嫌だ…
自然で妊娠してくれないかな。(お願い)
でも、妊娠したら働けなくなる。(じゃあ妊娠したくないの?)
その間のお金はどうするつもりなんだろう。
使ってしまったら、そのあとの生活は苦しくなる。(どうしたら良いんだろう…)
いったいいくらかかるんだろう…(どうしよう…)
ねえ、いっそ諦めない?
(でも、手術までして努力している夫にそんなこと言えないな…)

暗澹たる気持ちがもたげてくる。迷路みたい。

夫も特に変化もなく、定期的に自分だけ病院に行くのが苦痛になってきたようで、不満を漏らすようになった。
「奥さんは通ってないようだけど?」と、とうとう担当医に聞かれたらしい。
これはまずい。
次の検査の時に私も行くと言って、予約を入れた。
スケジュール帳をよく見ると、約一年ぶりくらいだった。


今日はこの辺で

お付き合いいただきありがとうございました

また近いうちに


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