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天秤

天秤の端と端に
それは在るようです

各々の真っ直ぐ先に正対し
支点を挟んだ そこは対極です

力点は遠いほど作用が強まります
回り始めれば大きな円を描くのです
2つが遠くに在ればあるほど
囲む世界は広がります

一方が傾いだ時は錘を加えます
地に落ちる時がもしも来るなら
少しずつ少しずつ後退り
均衡が保てるようにと整えます

見えない電波 聴こえない周波数で
交信することができるなら
その永久燃料は永遠の動力を生み
人生の回転は悠々と続いていくでしょう

間にはいつも同じだけの距離があります
混じり合わないそれぞれの色があります
それでも対極にある対の存在だからこそ
一本の太い絆で完璧に釣り合っています

降りる時は同時にします
それがひとつだけの約束ごとです

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