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月夜の子守歌

白銀に光る月は鏡
覗いてみれば見えるでしょう

遠い彼の地に輝く黄金
光の人がそこにいる

おやすみなさい ゆっくりと
安息の毛布はいかがでしょう

明かりを消して瞳を閉じて
闇夜の底へ ゆらゆら ゆらと
義務も権利も 
意志や意地さえ
全てを現世に残したままに

おやすみなさい ゆっくりと
意志という名の夢とは別の
心のままに描いた夢まで
ゆっくり静かに誘いましょう

わたしは白いベールとなって
あなたの眠りを守ります

白銀に光る月は鏡
心を映して届けましょう

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