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潤いを無くした白髪は
寒風のなかを駆け回った証

シミの浮き出た焼けた頬は
陽の当たる校庭で躍動した証

目尻に刻まれた深い皺は
愛を携え微笑みかけた証

節の太いかさついた手は
幾度も小さな手をとった証

屈んだような丸い背中は
幼な子に瞳を合わせ続けた証

年老いて小さくなったその姿は
清々と 静かに美しく
わたしの憧れのまま
今もなおこの道を歩み続けています




10歳上の先輩教員と久しぶりに会ったのです。
教職に身を捧げ身を粉にしてきたためでしょう。実年齢よりもずっと歳が上に見えるのにも関わらず、彼女はとても美しいと思いました。

白髪も皺もシミも全て、人のために生きた証です。

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