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翼はいらない

ありもしない
上昇気流を
待ち焦がれてしまうなら

その背の翼など
もぎ取ってしまえばいい

一歩一歩
地の圧を確かめながら
ひたすらに
頂きをめざして登る

消えてしまう風など
幻を掴むよう

転げながら歩んだ道は
確かな標となる

翼はいらない
泥の中でも
歩みを止めない

強さだけがあればいい



翼のシリーズその4。翼をへし折られ、そこから自分の本当の強さを知るのだと思います。

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