光はそこにある。
3箇所の宿泊施設を3ヶ月ごとにまわるプログラム、TOUCAの1期が終わってもう2ヶ月が経とうとしている。
にもかかわらず、僕は年末以降1本もnoteをあげていない。ばかやろう。
忙しかったと言えば言い訳になるが、それ以外の言葉が出ないほど目まぐるしく環境は変化した。
海士▶︎大阪▶︎沖縄▶︎東京▶︎岩手▶︎仙台▶︎京都▶︎岩手▶︎東京
と、間違いなく人生最長移動距離を記録した3月。
僕の人生は、移動距離と比例して充実度が上がる気がしている。
慣れない東京生活も、慣れたようで慣れていない。というか、慣れたくない。
話を戻す。
昨年1年間を通して、僕は福岡県の柳川、愛媛県の松野町目黒、そして島根県隠岐郡海士町の3つの地域をまわってきた。
経験したこと、感じたことは山ほどあるが、こうしてみんなに見てもらう場である以上、感じたことをぽとぽとと書いていこうと思う。
僕なりの、観光について
いきなり大それたテーマだが、TOUCAは観光の未来を創るプログラム。自分なりに観光について考えたことをここに残したい。
ご存知の人も多いかと思うが、
日本における観光の語源は
「国の光を観る、もって王に賓たるに利(よろ)し」
という中国の『易経』にある一文が一説とされている。
色々調べた僕が自分なりに意訳すると、
「国の文化や風土、自然を観て見聞を深めれば、王に重宝されるだろう。」
つまり、本来の“観光”とは、文字通り国の光を観ることにある。
だが、昨今の観光業界はどうだろうか。
インバウンド、サステナブル、地方創生、DXといった言葉が飛び交っている。
どうも「光を観る」ことではなく、「光を、より光らせること」に意識が向いてはないだろうか。
特に「地方創生」に関して言えば、かっこいい施設や、土地柄を全く無視したイベントで、どれだけ人を呼び込めるかばかり考えたような光景をたまに見かける。
そんな光景を見て僕は思うようになった。
「これらは本当にこの土地の“光”に目を向けられているのだろうか。」
これからの観光において、足し算を繰り返すことは最善の選択ではない。むしろこれまで足してきたものを引くべきではないか。
どっかの誰かが言っていたように、僕もそう感じている。
今回3拠点を回って感じたのは、どんな地方、地域にも“光”はあるということ。
大切なことは、
それらの光をまずは見つめ直すこと。
そしてその光を遮るものを取り払うこと。
最後に光を、より光らせること。
なんだと思う。
とっても抽象的に書いたが、僕は今後こういったことをして生きたい。今のとこは。
上に書いたことはあくまで個人的な意見だが、観光初心者だった僕はこんなことを考えることになるとは全く思っていなかった。
1年間で得た経験と、たくさんの素敵な出会いと、TOUCAに、感謝していることを、改めて。
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