創作怪談話①意味がわかると怖い話
あの日起こったことが、嘘であって欲しい。
何気ない、日常で起きた事故。
楽しかったあの日々を思い出すと涙が溢れてくる。
野田アキは僕の彼女だった。
全てが充実していたあの頃に戻りたい。
グルメな僕に興味を持ってくれて、いつもわがままに付き合ってもらった。
羨ましがる周囲の友達に勝ち誇った態度を取れた。
しかし、それらも全て思い出話だ。
ろくに食事が喉を通らない。
庭を見て、驚いた。
いた、彼女が。
涙腺が緩む、嘘でもいいと吐き出し窓を開けたが誰もいない。
笑えるよな、幻覚まで見て。
!その瞬間、はっとした。
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