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納期って、守るか守らないかの二択じゃないんだ?

社内の営業から納期の相談を受けた。
短めに見積もっても一週間は欲しい案件を、明日中に納品して欲しいという内容。

繁忙期で立て込んでるし、どう考えても無茶ぶりなので断った。
正確には、やらないという選択肢はないので、納期を伸ばしてもらいたいという交渉をするつもりだった。

何日から交渉スタートしようかな、とか考えてる間に、やり取りを見ていた上司(社内でも常に多忙なことで有名)が、「じゃあ僕ができる限りやりますね」とさらっと宣言。

あ、こういうことしてるからこのひと多忙なんだなぁ……。(知ってた)

多忙な上司に押し付けることに恐縮する気持ちがない訳ではないが、無理なもんは無理なので、それなら私がやります、とは言えない。

翌日、別件でその上司と話す機会があったので、ついでにその件の進捗について聞いてみた。

「あの件、今日中に出せるんですか?すごいですね??」
「いや、むりだよ?あんなんできる訳ないよね〜。とりあえずちょっとやって、『ここまでしかできませんでした』って出しちゃえばいいよ」

えっそれでいいんだ!!!?

指定された期日までに完成品を納品するか、それが無理なら納期を伸ばしてもらうかの二択だと思っていた。

いや、正確には、納期について交渉する中で、じゃあとりあえず明日までにできるところまで進めてもらっていいですか?という提案が、営業から出てくる可能性はあった。
その提案は、お客様の温度感などがわかっている営業側が出すもんだという無意識が、私の中にあったのも否めない。
助け合いじゃなく、攻防のスタンス。

ちなみに、なぜ明日までかというと、明後日お客様と打ち合わせがあるから、というのは聞いていた。
その時に手ぶらで行くよりは、作業途中でも経過を見せられた方がいいことは、営業経験がなくても想像はできたなと、今になって思う。
その時はできなかった。

お互いが「何ならできるか」を開示しあって、それから妥協点を探るのも、手段として間違っていないとは思う。

でも結果的に私がやろうとしていた交渉のやり取りと、それにかかる時間と労力は、上司の一言でさくっとカットされた。

ただし当然、期日を優先するなら途中までしかできないけどそれでいいですか?の承認は得るべきだろうけども。
私の見えるところでは、そのやり取りはなかったけど、大丈夫かなぁとはちょっと思っている。

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