ジャーニーシフト/藤井保文/★★★★★
アフターデジタル1/2を執筆された藤井氏の三作目。インドネシアのテック企業Gojekなどを例にとりつつ、「日本はかなり遅れている」ことを示しつつ、外から学ぶポイントとして「社会ペイン」、利便性と意味性、行動支援ジャーニーへのシフトを提唱しています。
ややストリーが飛んで感じる部分もあるものの、具体的な事例も交えつつ、著者が「日本の強み/弱み」を前提に、世界への日本のプレゼンスをどう発揮するとよいのかについて思いを馳せているあたりに強い共感を持ちました。
▼おすすめのヒト
・サービスのトランスフォーメーションを行おうとしている方
・新プロダクト、新製品を担当する方
・デジタルを活用して変革を加速させたい方
▼印象的なコト
・「顧客視点」では届かない「社会視点・生活起点」として、ペインを捉えるレイアーを変える
・顧客行動データの活用により、最適ターゲットだけではなく、最適なタイミング・コンテンツ・コミュニケーションの提供が可能となり、企業競争の焦点が製品から体験へ
・イノベーションはビジネス・エクスペリエンス・テクノロジーの三領域で考えないと起こせない時代で、エクスペリエンスを踏まえないでコンセプト設計が進むと危険
・手塚治虫が現代を生きていたら果たして漫画を描いていただろうか
・熱狂を生むようなジャーニーをつくれば、圧倒的に使われる状況を生み、その熱狂したファンが周りに伝播させてくれる
・属性ターゲティング、真理探究型の探求をやめて、状況ターゲティングへ
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