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45歳の教科書/藤原和博/2018年/★★★☆☆

リクルートで統括部長→38歳ヨーロッパ駐在→48歳初の民間校長→53歳橋下大阪府知事の特別顧問→61歳高校校長の藤原氏。キャリアの大三角形の話がきれいにまとめられています。特にリアリティが高いのは、最後の為末さんとの対談。哀愁にあふれていて、人生の先輩の言葉の重みを感じます。

▼おすすめヒト
・30代後半~40台前半の方

▼印象的なコト
・日本でまともま成熟社会を迎えるには、教育、住宅、介護を中心とした医療の3分野で、社会システムが改まる必要がある。
・名刺を捨てて、「教育改革実践家」を名乗る。物理の言葉でいえば「位置エネルギー」ではなく、「運動エネルギー」で表現したかった。
・30-40台で三歩目をどこに踏み出すか十分に試行錯誤をし、40-50代で1/100×1/100×1/100=1/100万のキャリアの大三角形を形作る。その面積の大きさが希少性の大きさ。50-60代では、キャリアの大三角形を底面として、「美意識」「志」「哲学」という高さにより3D化(立体化)を図り、その体積を人生の自由度としてクレジットを現金化した報酬を受け取る。
・早速自分リストラにかかりましょう。
・20世紀の正解がある成長社会ではなく、21世紀の正解がない成熟社会においては、みんな一緒で頭の回転の良さで競う社会から、それぞれ一人一人で頭の柔らかさを競う社会へ。情報処理により正解を導くジグゾーパズル型能力ではなく、情報編集により納得解を導くレゴ型能力が大事。
・チャンスの神には後ろ髪はない
・リクルートにいたら、室長とか、事業部長とか地位は保証される、でも部下を抱えてしまったら、自分のテーマを見つけるなんて無理だと感じてしまったんです。
・今成功している人のほとんどが「かわい気のある人」なんですよ、「仕事できます」だけではダメ。
・本をどれだけ読んでいるかが勝負、45歳から先は積み重ねの差が出る。
・3歩目は自分を安く売れ。
・大事な決断はヒトに相談してはダメ。周りを適度に裏切る練習をしておかないと絡めとられる。
・不利な勝負に出るほど、助けが来る。
・また勝負顔になりたい

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