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失敗を語ろう/辻庸介/2021/★★★☆☆

ソニー→マネックス証券(出向)→マネーフォワード起業の辻氏。祖父がシャープの二代目社長、おじさんがシャープ三代目社長というキラキラ一家。
2012年(36歳)でMFを創業、freeeも同じ時期にうぶ声をあげる。金融業界出身のMFがいかにして銀行、税理士・会計士そして顧客と信頼関係を築いていったか、泥臭いところを包み隠さず書いてくれている。大企業に甘さを教えてくれる。

▼おすすめのヒト
・PMFフェーズのプロダクト担当者
・起業のリアルを知りたい方

▼印象的なコト
・傷つくことを恐れて何も行動しないより、転びながらでも、たとえ一歩でも足を動かしたほうが、事態は前に進む上事業をやって行くための筋力がつく。
・ヘビーユーザーの心をつかんでいるポイントの一つが「手入力機能」であるという発見は、そのままエンジニアチームに伝達され、「手入力機能のストレス軽減」が開発の重点項目となった。リアルな一人のユーザーの声が聞こえていたから、迷わずその一点に注力できたのだと思う。
・雑居ビルに入る会計事務所を訪ね、説明を重ねて、ようやく取れる契約1件の売上は年間2万円程度。(省略)はじめは門前払いに近い扱いを受けていたが諦めずに通ううちに、僕は本気であることを、次第に認めてもらえるようになった。
・世の中を変えるには時間がかかる。一度や二度、断られたり、バカにされたりするくらいで折れるようでは、何事もなし得ないのだと、骨身に沁みて実感した。

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