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ひとり起業家、感謝などするな

「感謝が大事なんだ」

と、もう、そこかしこで言われています。

ビジネス界隈でも、スピ界隈でも。

たしかに、「感謝」には良い面もあるかもしれない。

しかしそれと同じくらいに「危険性」もあることを指摘しておきたい。

というのは、ある意味で「感謝」というのが「メンタルブロック」になっていることがあるのです。

つまり。

心の奥の深いところで、親やパートナーを憎んでいたり、怒りがあったりすることがあるわけです。

それがセッション中や対話中に感じられたときに、

「親やパートナーに対して引っ掛かりがあるかもしれない」

とお伝えする。

すると、

「いえ、夫には感謝していて…」とか

「いえ、親はすごくよくしてくれたので、親に関するトラウマはありません。むしろ感謝しています」

という抵抗があることがあります。

しかし、長く深く対話をしていくと、ご本人が心の奥深くにあった

「恨み、憎しみ、怒り」

みたいなものに出会ったりする。

こういうケースを多々見てきますと、やはり

「感謝がメンタルブロックになっている」

というふうに感じる。

それは「頭のいい人」か「やさしい人」に起こりがち。

本当は怒っている。

本当は悲しんでいる。

けれども、

「とはいえ、親も苦労して育ててくれたから…」
「片親なのに大学まで出してくれたし…」

なんていう「理屈の感謝」をしてしまうのです。

これは親御さんが大企業にお勤めだったり、お医者さんだったり、いわゆる

「上流家庭」

にも起こりがち。

「上流家庭のトラウマ」というのは、けっこう根深いです。

なんなら虐待とか機能不全系よりも、重いんじゃないかと思う。

「隠れトラウマ」になりがちなのよね。

お母さんも賢い方が多いので、大声を張り上げたり、叩いたりはしない。

けれども、子どもを巧みに操作している。

だから、ご本人も「親には感謝してます」なんて言ってしまう。

その実、親に対して怒りや恨みがあったりする。

パートナーに対してもそう。

本当は、ご主人に言いたいことがたくさんある。

悲しさも、さみしさも、怒りもたくさんある。

けれども、

「とはいえ、主人の稼ぎで暮らしているわけだし、不倫とかするわけじゃないし」
「ギャンブルや暴力がないから、まぁよしとするか…」
「夫には感謝することって本にも書いてあったし…」

みたいな「理屈」で

「感謝しなければ」の思考で、

「感謝しよう」としてしまう。(つまり実際にはしていない)

それによって、何が起こるか。

それは

「じぶんの気持ちをないがしろにする」

ということが起こるのです。

自分の気持ちを抑え込む。無視する。軽んじる。

その結果、パートナー、子ども、友達、お客さんから軽く見られたり、適当に扱われたりします。

極論、奴隷みたいな扱いをされてしまう。

その原因は、

「じぶんの気持ちを粗末に扱ったこと」

です。

「理屈の感謝」を前面に押し出したせいで、「じぶんの気持ち」を置いてけぼりにしてしまう。

そうすると、

「大切にされない」「人が集まらない」「適当に扱われる」

みたいな現実を生み出してしまいます。

だから、感謝というのは、けっこう危険なのです。

というわけで、

「感謝しているはずなのに、どうもうまくいかない」

という方は、

「理屈の感謝」

で、

「怒りや悲しみを抑え込んでいないか」

ということを一度考えてみてください。

きっと何かしらのヒントが見つかると思います♪

さらにヒントを見つけたいときは

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