尾瀬のミニ観察~第9回~
前回は、「ワタスゲ」を紹介しましたが、今回は「タテヤマリンドウ」についてご紹介します。
(9)「タテヤマリンドウ」
(果実:6月~7月)
尾瀬ヶ原が最も美しいのは雨の日だ。そして植物たちは晴れた日とは違う振る舞いを見せてくれる。
雨の日、花は閉じているが、それとは反対に実が開く。淡黄色で楕円形の唇を大きく開いて雨粒を待つ。唇の中にたまった雨水の底には、胡麻のようなタネが沈んでいる。この唇の中に大きな雨粒が落ちると、タネは水と共に遠くに弾き飛ばされるのだ。と、書いたが私はその飛び散る現場を見ていない。運よく雨の日にタテヤマリンドウに出会ったら、観察してみませんか。
次回は、「ツルニンジン」についてご紹介します!