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ここが変だよ!「君の花になる」※個人の感想です


TBSで放送中のドラマ『君の花になる』をチラチラと観ているのだけど、「これでいいのか…?」と不思議に思う。

ざっくりとしたストーリーとしては、
不人気で解散寸前のメンズアイドルグループの寮に可愛い寮母が来てなんやかんや頑張って彼らをスターにしてやんよ、みたいな話(本当にざっくり)。

話自体は、落ちこぼれ生徒を熱血先生が復活させる教師モノ、みたいな感じに近くて、わかりやすくて見やすい。
演技がちょっと・・・とか、ストーリーにリアリティがない・・・とか、気になる点は色々あるのだけど、それらは高橋文哉くん演じる佐神弾(名前かっこよすぎやろ)の圧倒的顔面とツンデレで相殺されるのでどうでもよくて、問題なのはそんなスーパーアイドル弾くんと寮母が、なんと!恋愛っぽくなる!ラブコメに!なっていることなのである。

「わ、私がスーパースターの〇〇くんの彼女にー!?」というのは、少女漫画とかでまあありがちな設定でそれ自体は別に無問題なのだけど、気になるのはこのドラマのプロデュース・展開に即していないのではないかという点。

劇中に登場するメンズアイドルグループ『8LOOM(ブルーム)』は、ドラマ放送の一年前にオーディションをして選ばれたらしく、実際にアイドルグループとしてデビューして、劇中でも歌っている曲をリリースしたり、ライブ活動をしたりと、ドラマ関係なく普通にアイドルとして売り出すような活動をしている。(期間限定ではあるけど)


と、なると弾くん(高橋文哉)を推す人もいるはず(というかそうなるように売り出している)なのに、彼はドラマの中でどこの馬の骨とも知らん寮母と恋仲っぽくなって、おんぶやらハグ?やらをかましてくれちゃっているのである。

ドラマとはいえ、アイドルとして応援する人からすると、推しが恋愛しているのは微妙な気持ちになると思うし、っていうかあんたたち、隠れもせず堂々お天道様の下でイチャイチャしてくれちゃってるけど、週刊誌とかに撮られたらどうすんの…?と見ているこっちは気が気ではない。

例えば、アイドルドラマをやるとしても、完全に別の架空のアイドル役を演じているのならわかるのだけど、なまじドラマとリアルの展開が連動する、というやり方をしているために、個人名は違っていてもグループ名は同じで『8LOOM(ブルーム)』。ここはどういう世界線…?

「ドラマと現実の境目の曖昧さが魅力に」という、プロデュース方針はよくわかるのだけど、それ、アイドルという設定ではやってはいけないことなのでは…?アイドルだからこそハッキリ区別した方がいいのでは…?

アイドルは恋愛禁止、という考え方は古いのかもしれませんが、でも実際問題ジャニーズとかが週刊誌に載った時のファンの阿鼻叫喚ぶりを目の当たりにすると、やっぱり自分の推しが特定の誰かと恋をしている、というのはそのままマイナスイメージになるのは間違いないと思うし。


そんなモヤモヤを抱えながらも、弾くんのツンデレは大優勝ですしTwitter実況しながら観るのは非常に楽しいので、「君の花になる」おすすめです。



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