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ボクのゴールデンなコロきゅう

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 ひだまりのベッドでねがえりを打ってみると、すぐそばにカメオツくんが座っていた。

「うわ、びっくりした」
 おどろいたボクを見て、カメオツくんはみじかい足をパタパタとさせて笑う。
 そしてまん丸の大きな目を開いて、まん丸のかおをクイっとこっちに近づけて、クククッと声をおさえるようにして笑った。だからボクもたのしくなって笑った。

「なあに! カメオツくんったら」
「さくちゃん、ひさしぶりだね」

 カメオツくんは言った。ビー玉がころがるような声。
 カメオツくんは海みたいに青いような、太陽みたいに赤いような、ふしぎな色をしていて、ころころと変わるけれど、いつも光っている。
 カメオツくんの声と光が、ボクはだいすきだ。

「うん、すっごいひさしぶり! カメオツくん、どこにいたの?」
 ボクもベッドのうえに座って、カメオツくんと向かい合った。
「そばにいたんだけどねー」
「そうなの? 知らなかったよ」
 カメオツくんはまん丸の目の玉をうごかす。
「さくちゃんがひまそうにしてるから、出てこられたんだよ」
「へえーそうなんだー」

 ボクがひまそうにしていると、カメオツくんは出てこられるんだ。よくわからなかったけれど、カメオツくんに会えたのはうれしいから、なんでもいいや。

「さくちゃん、一年生になったんだよね。おめでと」
「ありがと」
「ほんとならまいにち、がっこうに行かなくちゃなのに、いまは行けなくなって、だからおうちのベッドでごろごろしてるんだよね」
「コロきゅうなんだよ。おうちにいないといけないんだって。でもボク、おうちでなまけてるのがすきだから、けっこうたのしいんだ。カメオツくんともあそべるしね!」
「なにしてあそぼっか?」
「おふとんで、たんけんごっことか?」
「いいねいいね」

 よーいスタート! とカメオツくんはふとんの中にもぐりこんだ。それを見て、ボクもふとんの中にもぐりこむ。
「こっちだよ、さくちゃん」

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