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黛灰の「リアル・ライバー調査」が良かったという話

表題の通り、先週末にオンライン開催された「にじさんじ Anniversary Festival 2021」にて行われた黛灰の企画配信、「リアル・ライバー調査」についての記事です。

こちらを見ていて良かったと思うところがたくさんあったので、記事に書こうと思いました。



「リアル・ライバー調査」


「リアル・ライバー調査」とは、リスナーから自分の推しをプレゼンする資料(いちから株式会社が提供するコンテンツに関連するものに限る)を募集し、それを黛灰が紹介するという内容の配信です。

これは元々、にじフェスの会場にリアルに足を運んで参加するにじさんじリスナーをターゲットにした体験授業ブースの企画の一つとして発表されていたものでした。

しかし、昨今の情勢を鑑みてにじフェス自体がリアルイベントからオンラインでの開催に変更が発表されました。

それに伴って、リスナー誰しもがオンライン上で楽しめる無料公開パートの企画配信として、2月27日(土)11:00 ~ 11:30 にYouTubeとニコニコ動画2つのプラットフォームで配信されました。

現在、YouTubeにアーカイブは残されていませんが、ニコニコ動画のタイムシフトが公開期間中です。
(以下リンク)

※他ライバーの情報ですが、運営さんから後日アーカイブをデータとして貰ってチャンネルに動画として公開する予定の方もいらっしゃるようなので、「リアル・ライバー調査」も黛灰のチャンネルに動画として上がるかもしれません。



「ライバー調査」とは


"ライバー調査"という名称、これを聞いて懐かしさを感じる人もいたかもしれません。

黛灰がにじさんじライバーとして活動を始めて本当にすぐ、初配信の次に行った配信がこれでした。

公式よりも公式と言われるほど、にじさんじライバーについての情報が有志の編集者によってまとめられているにじさんじ非公式wiki、そちらの各ライバーページを参照しながら、ライバーの個性豊かなエピソードの記述や今までの活動経歴を黛灰とリスナーみんなで見ていく、という内容でした。

言うなれば、にじさんじ非公式wiki同時視聴配信でしょうか。

2021年3月現在までに計4回、配信されています。

(以下、黛灰YouTubeチャンネルの再生リストのリンク)



企画発表~にじフェス当日まで


にじフェスの公式HPが公開され、追ってフェスで行われる諸々の企画が発表された後、黛灰が「リアル・ライバー調査」について初めて言及したのは以下の配信だったかと思います。

(該当部分 1:34:25 ~、以下配信アーカイブへのリンク)

配信内で「リアル・ライバー調査」について軽く触れたものの、内容の詳細については言及しませんでした。
また、先の見えない不透明な現状の中、にじフェスが当初の予定通り開催されるかどうかを憂慮していました。


次に黛が「リアル・ライバー調査」について言及したのは以下の配信です。

(該当部分 24:20 ~、以下配信アーカイブへのリンク)

公式からオンライン開催への変更が発表された後だったため、リアルイベント用に企画していた内容からオンラインイベント用に内容を変更する必要があること、その内容は目下検討中であることが語られました。


フェス開催直前には同じにじさんじに所属するライバーである鷹宮リオンの配信に突発ながらも出演し、この企画の進捗について語っていました。

(該当部分  2:46:27 ~、以下配信アーカイブへのリンク)

本番3日前にもかかわらず企画内容が固まっていないこと、考えれば考えるほど何が面白いのかわからなくなる苦しみについて、ラフなテンションで若干茶化しつつも割と本気で困っているような口調で語っていたように私は聞こえました。


表で確認できる情報としては上記のような経緯を経て、来る2月25日、にじフェスでの配信本番2日前に突如、黛灰は以下のようにツイートしました。

(以下、ツイート引用)

誰からも送ってもらえないかもしれないというリスクがある企画内容で、これを本番2日前に告知して募集をかけるのはかなり勇気がいることだっただろうな、と個人的には思いました。

同時に、このツイートを見て私が思い出したのは、かつて黛灰が行った視聴者参加型企画の「クソ企画」(視聴者から音源を募集して配信で紹介する)シリーズです。

(以下、「自信が無い物真似」音源及び「叩いてみた」音源を紹介する配信のアーカイブへのリンク)

普段の配信でもリスナーから音源を送ってもらうような参加型企画を行っている黛灰だからこそ、土壇場で募集をかけたとしても企画が成立する見込みを持つことが出来たのかもしれない、と思いました。


黛灰がどのように考えて「リアル・ライバー調査」をこの内容に変更したかという表に出ていない細かい経緯については、現在までに本人の口からは語られていないため、わかりません。

ただ、この一連の経緯を傍から見ていて、私の目には以下の点が非常に好ましく映りました。

・自分の活動の初期にやっていた企画のリバイバルをしたこと
(自分のこと長く応援してくれている人、にじさんじのことを長く広く知っている人、黛灰のことを好ましく思って応援しているリスナーへの目線)

・オンライン開催への変更に伴って企画の変更を余儀なくされても、ファン・リスナーに協力を仰ぐ形の参加型企画の形を崩さなかったこと
(普段は黛灰以外を積極的に応援するリスナー、にじさんじリスナーに留まらず、株式会社いちからが提供するコンテンツ全体のファンへの目線)

3周年記念のイベントにおいて主役となるのはもちろんにじさんじのライバーたちですが、この3年間を通じて日々にじさんじライバーを応援してきたファン・リスナーも、同じくらい主役を張れるような、にじさんじというコンテンツにおいて大事な存在だと言ってもいいんじゃないかと思います。

オンライン開催になったとしても参加型企画の形を崩さず、最終的に企画をライバーとファン・リスナーの双方を引き立たせる内容に落とし込んだ黛灰に最大限の称賛を送りたい、と思いました。

同時に、完全に私の妄想かもしれませんが、にじさんじのことが好きでそこに所属するライバーのことが好きなリスナーなら〆切ギリギリだったとしても何かしらは送ってきてくれるだろうという、ある種黛灰からリスナーへの信頼のようなものも感じられた気がして、ライバーとファン・リスナー双方がWin-Winな距離感ってこういうことなのかな、と思いました。


募集を行ってから約半日後の黛のツイートがこちらです。

(以下、ツイート引用)

「プレゼン資料」というテーマの中、画像編集のテクニックやセンス、発表される場所が周年記念のフェスという大舞台で大多数の人に見られたり他の人と比べられるというハードルを乗り越えて、積極的に企画に参加してライバーに協力的な姿勢を見せ、ここぞとばかりに自分の推しをアピールする意気込みをもった熱量の高いファンがこれだけいる、と思うと、傍から見ている私でもどこか感慨深くなるようでした。

リスナーが提供したプレゼン資料の内容やクオリティ、本番の配信の内容の是非やクオリティについて語るよりも、〆切ギリギリの募集にもかかわらずたくさんの人がライバーに協力的な姿勢を示したという事実を、リアルな数字としてにじさんじの3周年の節目に確認できたこと、個人的にはそれが一番の収穫だったと思うくらいです。


最終的にプレゼン資料は300件を越えて集まったようです。
黛は改めて感謝の弁を述べ、後日時間を設けて紹介しきれなかったプレゼン資料を紹介する配信を行いたい、と呟きました。

(以下、ツイート引用)

個人枠での紹介配信、とても楽しみです。

黛灰自身が最近本当に多忙なようで、いつ配信されるかは未定ですが、楽しみに気長に待とうと思います。



「リアル・ライバー調査」本編の感想


本編で紹介されたスライドは、戌亥とこ家長むぎ矢車りね赤羽葉子Jiyu OhAra Chae鳩岡小恋シェリン・バーガンディ鈴谷アキ月ノ美兎を紹介するものでした。

募集告知でも捕捉されていた通り、日本のにじさんじに留まらず、にじさんじKR、ユメノグラフィアといった、いちから株式会社が提供するコンテンツに所属するライバー・キャストについても紹介する内容でした。

短い時間の中で多くのスライドを素早く紹介していきながらも、言葉に詰まることもなく丁寧で流麗な語り口だったと思いました。
タイムキープが完璧なところもすごいと思いました。

黛が最後にこう述べていたのが印象に残っています。

よかったら、今日紹介した人も、できなかった人も、みんなのことを知って、今日のフェス、そして明日のフェスも、もっともっと楽しめる”箱推し”になってもらえれば、といった感じかな。

この言葉からは、にじさんじのライバーを応援するファン・リスナーにはその大元の箱のことを、たくさんの魅力的なライバーを包含するにじさんじという空間そのものを好きになってもらえたら嬉しい、といったメッセージが感じられるようでした。

また、にじさんじ全体、あるいはにじさんじに所属するライバーのことを応援するファン・リスナーは、今回のフェスを最大限楽しむためにも、これからのにじさんじの躍進と発展をポジティブに観測するためにも、お気に入りのライバーだけを見ているだけではなく、視野を広く持って箱全体の動向や流行に目を向けることも時には必要なのかもしれない、とも思わされました。


本番終了後、黛は感謝の言葉をツイートしていました。

(以下、ツイート引用)

こちらこそ、素晴らしい企画で楽しませてくれて本当にありがとうございました。



#ライバー調査推しプレゼン


「リアル・ライバー調査」のために募集フォームに投稿されたプレゼン資料について、黛は専用のタグを作ってくれています。

(以下、ツイート引用)

本番で紹介された人、惜しくも本番では紹介されなかった人、そして〆切に間に合わなかったけれども制作していたものをしっかり仕上げて投稿している人も入り混じっていて、たくさんの推しプレゼンを見ることが出来ます。

後日紹介する配信があるということなので、ネタバレ(?)を気にしない方や「推しプレゼン」という創作物に興味がある方は確認してみるのもいいんじゃないでしょうか。

かくいう私もプレゼン資料を作って送っていました。

紹介された方のプレゼン資料や、ハッシュタグに投稿されているものを見て、私と資料作りが上手な人との違いをひしひしと感じました。

・ライバーのプロフィール、活動の沿革、おすすめ配信の項目をスライドに盛り込む
・ぱっと見のインパクト(ポップなフォント、見やすい縁取り文字、大きい画像)
・短くてキャッチーな文言(言語センスが必要)

この辺りが私のプレゼンには足りなかったな、と思いました。

画像編集のスキル、パワーポイント作成ソフト及びGoogleスプレッドシートなどのツールを使いこなすスキルや経験の有無によっても、プレゼン資料のクオリティは変わると思います。

ですが、それ以外にも巧みな言語センスで目を引くプレゼン資料もあったりして、制作者の個性が表れているのも面白いな、と思いながら見ていました。



最後に


改めて黛灰に感謝を述べて、この記事を締めくくりたいと思います。
楽しませてくれて本当にありがとうございました。
また、見ていて得るものが多く、「リアル・ライバー調査」は私にとってとても素晴らしいコンテンツでした。



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