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【風紋 15】日常の波紋

毎日文章を書く。それを決めてから、その周辺に付随する物事にも変化が訪れた。

文章を書く時間を作るために、早寝早起きをする。
睡眠の質をあげるために、寝る前にスマホを見ない。
頭をスッキリさせるために、朝ランニングをする。
猫背になりがちなので、PCスタンドを買う。
そもそも家にWi-Fiを繋いでいなかったので、Wi-Fiについて調べる。結局スマホのテザリングで事足りそうなことが分かる。(これまでは契約回線が通信量めちゃくちゃいっぱいありまっせ〜動画配信サービスは無制限でっせ〜のプランだったため、スマホの通信量で特に困ることがなかった。)
お供に珈琲を淹れる。

あれもやりたい、これもやりたい。色んなものに目が眩みがちで、それらをいっぺんにやろうとすると結局身動きが取れなくなってしまう。横着をすると、あまりいいことがない。一旦ひとつに絞ってみると、波紋のように物事が広がっていく。「絞」と「紋」って似ている。

文章という出先を作っておくと、日常のあらゆることを受け入れられる感覚も既にある。起きた事象をどう捉えるか次第で、何でも文章になる気がする。その繰り返しが新しい言葉との出会いを生む。いい波は自分で起こして、乗ってこ〜

『アット・ザ・ベンチ』を観た。ひとつのベンチを舞台に、そこに座った人同士の会話を覗き見するような作品。1話に仲野大賀さんが出演していて気になっていたけどタイミングを掴めず、2話が公開されたのをきっかけに一気見した。会話劇がたまらなく好きなことを再確認。1話目は「あと1センチの恋」みたいなもどかしいけどずっとそうであってほしい男女の関係、2話目はダウ90000の蓮見さん脚本でユーモアだくだくの男女+見知らぬおじさんとの遭遇。カップルの不満を寿司に例える設定って、日常のどの瞬間に思いつくんだろう、ずるい。1話目はベンチの後ろから、2話目は正面からの視点。1話目は夕暮れどき、2話目は昼間。同じ場所でも人と時間と視点が変われば全く違う物語が始まるんだから、人生はやめられない感ある。


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