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料理嫌い、でも体にいいものは食べたい

料理は嫌いだけど、夕食は毎日つくるようにしている。

大学生の頃、実家を出て一人暮らしをした。
「きちんと生活をする自分」になりたくて、今思えばやたらと張り切っていたように思う。
観葉植物を買ってきては根を腐らせたり、当時の恋人には材料費ばかり高くて店より美味しくないフルコース料理を振る舞ったり。
クッキーやケーキを焼いて友人の家に持って行ったり、安物の曲げわっぱ弁当箱を買ってインスタの真似をしたお弁当を持参したりもした。

いろいろと思い出してしまった、、、遠い目で。
拙い料理を写真に撮っては、せっせとSNSにアップして、理由もなく料理好きですアピールをしていた過去の自分よ。

恥ずかしいことに等身大の自分が見えておらず、憧れの一人暮らしに近づくことばかり考えていたし、張り切ってばかりの毎日は、とても生活とは言えなかった。

自分に合った生活をしたい


30歳をこえて、ようやく自分に合った生活がわかってきた。

わたしは自分でつくる料理が得意ではない。
分量を計ったりレシピに習って火力を調整したり、こういう作業としてはできるし、自分の几帳面な性格は料理向きとも言える。
ただ、潔癖という訳でもないが、自分の手が食材に触れる時間が長ければ長いほど、できあがった料理を食べたくなくなってしまうのだ。
(例えばハンバーグとか、ロールキャベツとか、おにぎりとか・・・)

休日に「つくりおき」することも試してみたが、冷蔵庫に一度入れてしまった料理も食べたくなくなってしまう自分の性質がわかっただけだった。

だからといって毎日外食したり、買ってきたもので済ませてばかりいると体が疲弊してしまう。
悲しいかな、加齢とともに胃腸が弱くなっているんだろう。

料理嫌いのわたしが行き着いたのは「プレートごはん」だ。
大きめの平皿に千切りキャベツを敷いて、切ったトマトや蒸した野菜(楽ちんなレンチンで)をサイドに添える。
その上に煮るなり焼くなりした、肉や魚をどーん!はいおわり!
あとはご飯を炊いて、サッと作れる汁物を並べたら夕食の完成だ。

この歳になっても苦手なことは、多分この先も苦手なままだし、無理に克服するより他の方法を考えればいい。

週末にまとめて買い出しに行くのだが、買う食材とメニューを固定化するようになってから、料理が随分と楽になった。
インスタで見るようなおしゃれな食卓には程遠いが、毎日続けられるようになって体調も良くなった。

この先も、自分たちの生活にとって合うものを選び、自分の体を楽しく乗りこなしながら生きていけたらいいなと思う。


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