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ヨガさん、生活の知恵を教えてほしいのよ

正直に申し上げます。私はヨガが大好きなのにも関わらず、その良さを具体的に伝えることが出来ません。周りの人にヨガの良さを伝えようとすると口が空回り、ぼんやりとしたことしか言えずにいます。「身体だけじゃなくて心もスッキリするんだよ」「私は私らしくいたら良いんだって気づかせてくれるんだよ」…いやいや、ヨガって運動じゃないの?もしかして怪しい宗教?と言いたげな周囲のいぶかしげな雰囲気を何度か経験しています。

著名なモデルさんや、スポーツ選手の方が実践したり、おしゃれなヨガウェアや広告などのおかげで、ヨガは「おしゃれな人が実践するエクササイズ」としてその地位を確固たるものにしています。しかしながら、私はかえって「ヨガが好きだ」と言い出しにくくなってしまったのです。きらびやかなイメージと私は180度違っているからです。当人は中肉中背のアラサー、身体は固く、ヨガを少しかじった方なら必ず挑戦するであろう、頭立ちのポーズは特に苦手です。ヨガが好きだとは到底言えないなぁと自信喪失するわけです。

話は少し逸れますが、昨今のウイルスの影響で自宅で過ごすことが増えました。テレビをつけると不安を煽る報道が多く、ネットを開けば誹謗中傷の嵐です。はじめこそ、情報に踊らされてるだけだと冷静さを保てていましたが、日ごとに不安な気持ちは募る一方でした。今の生活を続けられるだろうか、自分の周りの人に何かあったらどうしよう…

そのさなか、私を支えてくれたのがヨガでした。ポーズ(ヨガではアーサナと呼びます)のひとつにトリコーナーサナという動作があります。手足をダイナミックに広げる姿勢を取るのですが、どこか一点に体重が乗りすぎたり、力んでしまうと脚の付け根が痛くなったり、呼吸が浅くなったりするので観察が欠かせません。

このアーサナを実践すると「何ごともバランスが大切だ」と身体が教えてくれる感覚になります。誰かひとりが頑張りすぎると、周りにも伝染して余裕がなくなったりイライラする…なんてことはよくある現象です。自分が頑張れること、頑張れないことの線引きは難しいです。でも、人はひとりでは生きられないから、周りと調和しろ、傲慢になるなよとヨガはいつも諭してくれるのです。

おしゃれなイメージに飲み込まれそうになりつつも、私はやっぱりヨガに惹かれ続けています。この気持ちを内に留めておくのは何だかもったいない気がして、文章を書くに至りました。ヨガを続けていたら生活の知恵をもっと学べるかもしれません。私は特定の先生に学んでいるわけでもなく、いつもYOUTUBEでヨガの動画を見ながらやっているだけの素人です。

ヨガの奥深さを共有し、お付き合いして下さる方がいたらこの上ない喜びです。ここまで読んで下さり本当にありがとうございます。









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