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【投資】仏ルノー赤字9000億円の決算解説。一方日産は?株主はどうすべき?

ルノーの1-6月期純損益は72億9000万ユーロ(約9000億円)の赤字。
ルノーの決算資料を見て見たいと思います。

1.仏ルノー上半期決算は、ボロボロのボロボロ。。。

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・売上高 101億2500万ユーロ(前年比 ▲19.2%)
 ルノー自身の自動車部門は、85億9100万ユーロ(前年比 ▲21.3%)
・純損失:▲72億9200万ユーロ(=9000億円)。
 内訳は

  日産が48億ユーロ+同社減損やリストラ費用で42億9000万ユーロ
  つまり巨額赤字の3分の2は日産が原因です。
  新型の影響で上半期販売台数が125万7000台と、前年比▲34.9%減。
  日産の業績が大幅に悪化したこと。
  構造改革費用。今年は6億ユーロの固定費削減目標。
・コメント
 ルノーCEO:環境は厳しいが規模から質の追求への転換を進めていく。
 ゴーン氏:両社の提携に対する市場の信頼に問題。日産とルノーの決算は
      惨め。両社間に経営の真の融合はなく不信感が漂う。

まぁ大変なことに。財務状況は以下の通り資本が溶けてます、溶けてます。

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2.そもそもルノーってどこで売れてるの? 

日本ではほぼ見られませんが、どこで売れている車なのでしょう。

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勿論のフランス。そしてロシア、ドイツ、中国、イタリア、ブラジル。
新型の影響をモロにうける国々。次点はルノーサムスンがある韓国です。

3.ルノーは日産投資で儲かったの?

1999年、ルノーが日産株36.8%取得したことが始まり。今思えばよく買ってもらえた。日本人では立て直せなかっただろう。現在までの株価推移は、

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絵に書いたような往って来いです。現在の価格は買った株価と同じくらい。
じゃぁ投資を回収できていないの?
いえ、キャピタルゲイン(株価上昇益)ではなく、インカムゲイン(配当などの利益)により、かなりの現金をルノーは日産から吸い取ってきました。

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4.ルノーは日産株を今後どうするか?

今年、ルノーは日産を手放さなければならない?と観測が流れています。

ルノーの財務悪化、また日産の巨額赤字を連結し続けることは難しい。また、ゴーン不在により両者の溝は一層深まったと言われています。
但しこの情勢下、日産株を引き受けられるプレイヤーはいるのでしょうか。

日産は高配当株として個人投資家の人気を得てきましたが、やはり配当目当てで株を買わない方がよいでしょう。私が株主なら、「即損切り」します。

いずれにせよ、株主は不安な毎日を送ることになりそう。

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