幸福への一番の近道

ミルグラム効果

「ミルグラム効果」をご存知でしょうか？
「善良で平凡な人間でも、権力者や権威者に命令されると非人道的な行為にも手を染めることがある」という意味です。
ミルグラム効果を実験するのをアイヒマンテストともいわれ、全体の65％が権威者に服従した結果があらわれたそうです。
それは戦時下に顕著にあらわれます。ナチスドイツの命令に従ってユダヤ人を虐殺した実行者は全て悪人ではありません。心やさしい、多くの人に好かれ、誠実で、善良で、真面目な市民がナチスの悪行に加担するのです。
日本でも、戦争をすることは正義だと思い込み、善良なる有為ある若者を戦場に送りこむことや、戦争に反対する人たちを非国民といって村八分にすることは珍しい現象ではありませんでした。
「ミルグラム効果」があるから悪いことをしても許されるいうわけではありません。多くの人が権力者に従っても、従わなかった人がいるのも事実です。

ナチスに善良な人が服従

ドイツのナチス党は少数政党から民主社会の選挙制度を利用して、ヒットラー、ナチスの独裁国家、覇権国家をつくり、戦後はナチズムは悪の権化とされています。ロシアはウクライナをネオナチと断定して、ナチズムの国家から住民を救うためにウクライナに侵攻したといっています。

ユダヤ人の大量虐殺など、だれが考えても間違っている行動を、なぜドイツ国民は容認したのか、服従したのか、戦後生まれの私には疑問が残ります。

そして「ミルグラム効果」「アイヒマンテスト」の話を聞くと、人間の弱さ、愚かさを知ります。

正義の戦争か❔侵略戦争か？