「十九の散華」(序)
(あらすじ:昭和十七年初春、予科練入隊を志した16歳の和田徹は、以後霞ヶ浦河畔の予科練基地(土浦航空隊)で厳しい訓練を受け、続いて同じ茨城県内にある霞ヶ浦航空基地及び筑波海軍航空基地にてそれぞれ飛行練習及び飛行練延長教育を受け、筑波基地にて特攻兵器を使った特殊航空隊(神雷隊別名桜花隊)入隊を志願するも、採用されず。その直後、戦況悪化したフィリッピンの特攻部隊(201航空隊)に招集され、僅か十日間の特攻出撃訓練を受けたのみで、昭和20年初頭の早暁、フィリッピン・ルソン島のツゲガ