実測術ってなんだ?

これは私事なのですが、自分の研究(あ、大学生です)の主な研究方法がフィールドワークなんですよね。

つまり「現存する町の構造を読み解く」ことです。

ちょっとかっこよく言いましたが、簡単にいえば都市の特徴をつかむことです()。

そこで教授に進められた本が「実測術」でした。内容的には作者の実測を行った街での体験談、感じたこと、見たものです。

ただただ眺めてるだけでも旅行日記みたいなものなので、「へぇ~、こんなとこがあるんだ」「行ってみたいなー」と思えるのでおすすめします。

でも、何かフィールドワークでのコツやものの見方を学べるかなと思って読んでたのですが、正直読み進めるのは大変です。

そこで、教授に「この本をどういう時に読んだらいいですか?」と愚直にきいてみたところ...

「これは"ここいきたいなー"とか"自分もいってみたいなー"って気持ちでよむだけでいいよ!」って言われて、真面目に読んでたのが馬鹿らしくなりました(笑)。

なので、パラパラと絵本を読む感じで見ていたのですが、面白いことに実測のテクニックなんかなくて

"現地に行き、実測し、記録する"


それが全てに思えるような内容で、実測してる本人たちが一番楽しんでやっていて、こんなご時世ですが、外に出たくてウズウズしたくなりましたね。

この本のなかで一番ぐっとキタのが「私達はモノを観念的に捉えることに慣れている」という言葉で、自分もこの本の著者のように美しいと思ったら、実測にいく、そして記録する。頭ではなく、実際に動くことから始めることができればなぁ...と。

旅行で知らない土地に行く際には、そこの生活様式や都市の雰囲気を感じるように努めて見るだけで、その土地の良さに気づくかもしれませんね。

私も研究頑張らなきゃ...(震え声)

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