【以仁王 vol.3】 高倉皇統を否定した王
後白河院と清盛の対立
憲仁親王を即位させた後白河院。
これによってようやく後白河院は、治天の君として自らの院政を確たるものにできると喜んだのも束の間、新たな懸念材料を抱えることになります。
それは、憲仁親王の即位を目指して手を組んだはずの平家、とりわけ平清盛の動きです。
清盛にしてみれば、自分にもそれなりの思惑があって、憲仁親王を後援し、その即位に一役買ったのです。
憲仁親王の即位という点で、後白河と清盛の利害が一致して手を組みましたが、即位させてしまえばそれまで。両