コール・ザ・ミッドワイフ　シーズン１第１話　あらすじと感想（ネタバレあり。注意！）

新米助産師ジェニファー、イーストエンドの助産院へ

1957年、ロンドン・イーストエンド。

看護師で新米助産師のジェニファー・リーは、新しい職場に向かう途中に街中で女性同士の乱闘を目にします。
うち一人は妊娠中の主婦パール・ウィンストンで、喧嘩の相手は夫の浮気相手でした。
あまりの光景に足早にその場を立ち去るジェニファー。

職場のノンナートゥス・ハウスは修道院が母体の助産院で、出迎えてくれたのは老年の修道女、シスター・モニカ。
飛行機に驚いたり、隠してあるケーキを見つけて食べてしまったりとなかなかのキャラですが、実はイギリス初の助産師。
職場が修道院であることも知らなかったジェニファーは驚きますが、早速仕事にとりかかります。

苦しい環境で生きる妊婦たちとの出会い

初の往診はスペイン人のウォーレン夫人。なんと今回の出産は25回目！
英語を話せない夫人に娘の通訳で問診しているところに夫が帰宅。夫はイギリス人で、スペイン語を話せず、夫妻は通訳がなければ互いに情報伝達ができないのでした。それでも夫婦仲はいいようですが・・・。

次の仕事は出産の介助。23歳のショーガールで、今回が4回目の出産。出産直後に家の煙突が故障して部屋中ススだらけになりますが、生まれたばかりの男の子はそんな中でもぐっすり。

出会う妊婦は皆、劣悪な環境のなか明るくたくましく生きている。
彼女たちや子供たち、同僚たちとのふれあいなど微笑ましい場面も。
（お母さんの診察についてきた子が、聴診器を当てるジェニファーの口にクッキーを入れてくれるシーンがかわいい＾＾）

物語冒頭で大喧嘩を繰り広げていた主婦・パールも診察のためハウスを訪れますが、内診で彼女が梅毒であることがわかります。症状を自覚しながら気にもしていない様子のパールに嫌悪感を抱くジェニファー。感染を恐れて手を激しく洗う様子がなんともリアルです・・・。
修道院長であるシスター・ジュリエンヌ（大好きなキャラです！）からの「パールは気を使うことも気を使われることもないの」というアドバイスに、イーストエンドの住人たちの厳しい現実が浮き彫りになります。

当直中に突然の呼び出し

ある晩、当直をしながら同僚と恋バナするジェニファー。「好きな人がいるの？」との問いに「十七歳の時から好きな人がいる。高嶺の花だけど誰にも渡さない」と。
・・・かなりの熱愛のようですが、相手は一体誰？（そのうち登場するはずなので、期待！）

そこに、25回目の出産を控えたウォーレン夫人の夫から電話が入ります。夫人が転んで頭を打った際に脳震盪を起こし、そのまま産気づいてしまったのです。
予定日よりかなり早い上に、夫人には妊娠中毒症の前兆がありました。

駆けつけて介助するも、死産を覚悟するジェニファー。未熟児で生まれたら助からないのが、この時代の常識だったようです。

そして、生まれた赤ちゃんは息をしていなかった・・・。
血の気のない赤ちゃんを金属のたらいのようなものに入れ、ジェニファーは後産に備えます。
しかし・・・
息をしていなかった赤ちゃんが急に産声をあげ、死産と思っていたジェニファーもウォーレン氏もびっくり。赤ちゃんを布でくるんで夫人に抱かせます。

そこへ救急隊が現れ、夫人と赤ちゃんをそれぞれ別の病院に運ぼうとしますが、夫人は拒否。
病院に行けば助かると説得する医師たちに、夫人は赤ちゃんをかたく抱きしめて「渡さない。私がこの子の病院だ」と・・・母の迫力に周りの誰もが息を呑む、この回きっての名シーン。見ているこちらも思わず涙（；＿；）
この後、ハウスに帰ったジェニファーがシスターたちのミサを見るシーンも胸に迫ります。

母親たちに敬意を抱き始めるジェニファー

後日、赤ちゃんは体重が５７グラム増え、経過が順調であることがわかります。
夫人は30分おきに数滴のミルクを小さな口に授乳し、未熟児で生まれた我が子を育てているのです。（涙）
同行したシスターの言葉。「彼女が正しいかは時が教える。愛の力を見届ける」

その後、残念ながら流産してしまったパールを往診したジェニファーは、彼女から「このあたりの女はふしだらだと思ってる？」と聞かれます。
ジェニファーの答えは「それどころか英雄よ」
パールはジェニファーに笑みを見せます。

ラスト、ジェニファーの独白。

「愛に何ができるかわかり始めた
愛は世界にそして女たちに生命をもたらす
愛は心を傷つけそして救いもする
愛は助産術と同じで生命に満ちている」

・・・・・・過酷な状況の中で生き抜く母親たちと子供たち、そして助産師たちが繰り広げるドラマ。
今後の展開が楽しみです。

今後のみどころ
ジェニファーの思い人は誰？
シスター・モニカがシスター・エヴァンジェリーナを評して「野獣」と・・・二人の間に一体何が？＾＾；