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山種美術館

山種美術館

館内がとても綺麗で最近リニューアルしたのかな?と思ったら2009年とのこと
天井も高めで。めちゃくちゃ広い空間!ってわけでもないけど開放感がある
一番テンション上がったのは展示室に向かう階段
常設されている加山又造の陶板壁画《千羽鶴》にあわせて?、金と黒で統一された感じ、格好良かったな~
展示室へ向かうわくわく感がある

わくわくする階段 ライトかっこい~~

日本画聖地巡礼ー東山魁夷の京都、奥村土牛の鳴門ー

11月上旬に訪問しましたが、今でも「良かったな~」と思いだせる鮮やかな展示でした
(だったらこの記事を見た人もいける時期に書いて記事アップしなさいよ、という自分への気持ちもありつつ)

全体的にライティングが好みだったな~
あと順路は設定されつつも、平日で人もまばらだったので「あ、あれいいな!」「気になるから途中いったん飛ばして先に見ちゃお~」って感じにふらっと各地を旅しているみたいにふらふら歩いてしまいました
本当にお散歩しているみたいで楽しかった

1作品を除いて写真撮影NGだったので、感想をだらだらと

日本画の聖地を旅するー北海道から沖縄までー

橋本明治《朝陽桜》、画全体にまかれた陽光をイメージした金砂子がライトできらきら
ほんまに陽光やん……になった
桜の花びらひとつひとつが銀の胡粉?で縁取りされていて立体感すごかった

奥田元宋《松島暮色》も夕日がきれいすぎて、目を細めてしまう
うすいベージュ色の壁とほんのり暗いライトも相まって、松島がすっごく幻想的に見えた

桜でいうと石田武《千鳥ヶ淵》は、脳内で感想しゃべりまくりだったのがふと黙っちゃうくらい綺麗だった
春に引っ越しの予定があるので、東京の桜もうちゃんと見ることないのかも…と少ししんみり

米谷清和《暮れてゆく街》
日本画の聖地巡礼やし題材は自然ばっかりなんやろな、山とか森とかさ…(偏見)って思ってた自分の頬をビンタされました
渋谷、なじみのない街だけどここにも人が生きていたんだよな~となる

第一展示室の入り口から一番奥に奥田元宋の《奥入瀬(秋)》
順路の途中で鮮やかな赤がちらっと目に入って「なんだあれ!」となって、先走って見に行ってしまった
目の前が広い空間でベンチもあってよかった~
隣には石田武の《四季奥入瀬 秋韻》も展示されていたけどこっちは黄色がメインになっていて、作家の個性が出て比較しながら見られるのが楽しかったな
実際行って自分ならどう描くかなとか考えるのも楽しいのかも

横山操《越路十景のうち「蒲原落雁」》も良かった
墨ってここまで細かいのもいけるんや!と感心
墨の絵の面白さはじわじわ分かってきた気がするので、来年は書の面白さを分かるようになるのが目標かな…

東山魁夷「京洛四季」(《春静》《緑潤う》《秋彩》《年暮る》の4作)
これ、なんか、すごかった………久しぶりに画を見てくらった感覚
目の前にベンチあって助かった~
ここだけ壁の色が深い緑でしまった印象だから、絵自体の色みがシャープというかはっきりして見えるのかな…でも絶対それだけじゃない画自体の強さがあるよな~

近づいてみても遠くで見ても完成している感じがした
青が綺麗だな~得意だったりテーマカラーだったりするのかな?
厚塗りで隙がないように見えるのに、奥への抜けがある感じすごい
名前だけ知っていて実は?見たことなかった人の一人だったけど、一気に好きになっちゃった……

【特集展示】歴史画の聖地ー想像の光景、現実の風景ー

第一展示室の10分の1くらいのほんとうにこぢんまりした部屋

小堀鞘音《那須宗隆射扇図》が好きだったな
顔が見えない構図、臨場感があって良かった

展示室を出る前に「綺麗な絵は心が豊かになりますねぇ…」と呟くおじいちゃんがいて、「めっちゃわかるよ…」って話しかけたくなりました

解説も結構好みだったし、疲れない広さで結構お気に入りの美術館です
日本画あんまり分からん…って人も、この広さと解説の感じならさくっとみられそう

今は「癒しの日本美術-ほのぼの若冲・なごみの土牛-」って展示をやってるらしい
タイトルもキャッチーでチラシもかわいいね
作品をモチーフにした和菓子がおいてあるカフェもあるので、ふらっと行ってみてほしいな~


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