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アーティゾン美術館

行ったところ:アーティゾン美術館

元ブリヂストン美術館で、2020年にリニューアルオープンした美術館
東京駅近くの綺麗なビルで入るのちょっと緊張
「アーティゾン」って何?と思ってHP見たらART+HORIZONらしい

一階から吹き抜けがあって広い!スタッフさんの制服もシンプルで好き
全体的に金銀灰で統一されているのかな

六階に上がって、四階まで下りていきながら鑑賞するスタイル
エレベーター降りてまず広々空間!開幕だ~という感じでテンション上がる
間接照明が良い雰囲気で、見た目以上に広々に感じたなぁ

椅子かわいいな~と思ったら、これも有名な日本のインテリアデザイナー倉俣史朗さんの作品群らしい 素敵です
ビルの建築・デザインについてはHPで解説があって嬉しい

ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ

久しぶりの美術館、どこがええかな~ってHP巡りをしていたら、「抽象絵画の起源と展開を国内外から集結した約250点で展観する大規模展」……250点?!
アーティゾン美術館、「駅近でビルの中」という情報しかなかったので、どうやって250点も展示するん?という疑問と、でっかい抽象絵画大好きなので、訪問を即決…

綺麗にまとめられる力、なし…未来の自分が面白がるために思ったことをすべてそのまま

Section1 抽象芸術の源泉

展示室入ってすぐフローリングなんだ!と思った
(勝手にもっと無機質な展示室かと思っていた)

最初の展示室からセザンヌ・ゴッホ・マネ…知ってる名前ばっかりでビビる

《神秘の語らい》

オディロン・ルドン、怪しい絵のイメージしかなかったから《神秘の語らい》はすっきりした印象で意外だった
あとはゴッホの《モンマルトルの風車》 アクセントの赤に弱すぎて今回も軽率に好きになっちゃったな…

Section2 フォーヴィズムとキュビズム

アンリ・マティスの《画質の裸婦》が最初に目に飛び込んでくる
最初にハッとする色の絵があるの、好き……

絵画を好きになるポイントの一つに「圧倒される絵」があって、原色の絵はそれを感じられて好きなのかも
一番のお気に入りはモーリス・ド・ヴラマンクの《色彩のシンフォニー(花)》

《色彩のシンフォニー(花)》

Section3 抽象絵画の覚醒-オルフィスム、未来派、青騎士、バウハウス、デ・ステイル、アプストラクシオン=クレアシオン

そういえば、冒頭のSection解説、結構がっつりな内容だったけどすらすら読めるようになっている気がして成長を感じる

派手めな西洋絵画!って感じの額縁が多かった印象だけど、この部屋は額縁が黒のものがまとまっていて、スタイリッシュな雰囲気
派手なのも「美術品感」があって好きだけど…

《街の窓》

ローベル・ドローネー《街の窓》、対照的な色が白基調の中で映えててすっきり綺麗な印象
偶然その日着ていた服と似た色合いだったので、気になる存在に……まんまとストラップを買いました

あと初見だったフランティセック・クプカも結構お気に入りかも
メインビジュアルはこの人の作品なんですね~

格好いい背中(?)

彫刻の森美術館で出会えて感動したウンベルト・ボッチョーニの《空間における連続性の唯一の形態》と再度対面 会いたかったよ~~
背面(だと思っている)かっこよ……彫刻だけど風を感じますね

ヴァシリー・カンディンスキーも好きなので、見れてよかったな~
《3本の菩提樹》、ばちばちの色彩で格好いい

あとお気に入りはハンス・リヒター《色のオーケストレーション》
昔はこういう絵を見て、何を感じたらええねん!と思っていたけど、最近は筆の跡を見て「めちゃくちゃ整った美しさだけど、これも同じ人間が手を動かして描いたんやなぁ」って感じるのが楽しい

Section4 日本における抽象絵画の萌芽と展開

青い壁に赤い絵画2つ飾られて、展示が始まっていた(気がする)のが格好良くて好きだったな~

岡本太郎の絵画を見るのは初めてだったかもしれない

Section5 熱い抽象と抒情的抽象

《旋回する線》

ジャン・フォートリエ《旋回する線》、この立体感がいいよな~とも思ったし、白Tに印刷して着ても格好いいやろな~と思った

ザオ・ウーキー、初見だったけどファンタジー系のゲーム好きな人はすごく好きそう

でかめ絵画の前にスペースが広くとられていて嬉しいポイントでした
近くで筆跡見るのも楽しいし、遠くからぼんやり眺めるのも楽しい

Section6 トランス・アトランティックーピエール・マティスとその周辺

ここでようやく五階へ ボリュームすご……
真っ赤な小部屋に迎えられてわくわく感がある
ジョアン・ミロの《絵画》に圧倒…こういう大きい絵に「個人蔵」ってキャプションついてる度に豪邸を想像している

Section7 抽象表現主義

アド・ラインハート《抽象絵画》、一見真っ黒に見えるけど、見る角度を変えると少し光の反射の仕方が違ったりして面白かった

ジャン=ポール・リオベル《無題(AMA #1616)》も良かったな
ガラガラ音が鳴りそうな、固い印象を受けた 不思議

あとは、リー・クラズナーの《ムーンタイド》
使われている色が展示場入口の雰囲気っぽくて、お似合いやな~ここで見れてよかったな~と思った

《ムーンタイド》

Section8 戦後日本の抽象絵画の展開

草間彌生の作品を初めて見たかも
大体note書くときはどんなんだったかな~って写真を見返したり、検索したりして思い出すけど、この人の絵は目に焼き付いてる
連続するモチーフは印象に残るなぁ

猪熊弦一郎《都市計画(黄色 No.1)》も好き
初めて見る絵のはずなのにどっかで見たことある……と思って過去の記事ひっくりかえしたらポーラ美術館でもこの人の別の絵好きになってた

Section9 具体美術協会

冒頭で書いた250点に惹かれたのが訪問の理由大半ではあるけど、ポーラ美術館で見た《泥錫》で打ち抜かれて以来好きになった「白髪一雄作品がまた見れるらしい」というのも結構大きいポイントやったなぁ

ぼんやり眺められるいい位置だ……

展示室を進んで行って目に入った《白い扇》見て、絶対にあれ好きです!ってビビっときて近づいたら、やっぱり白髪一雄作品だった
目の前にも広めスペースがあって嬉しい 近くに椅子もあって最高
白とほんのり金で、ハッとする原色とは程遠い配色だけど、それを補ってあまりある大胆な動きとそもそものサイズ感……また見たいよ

Section10 滝口修造と実験工房

ここだけ薄暗い雰囲気の小部屋?になっていた こういうのもいいね…
メモ取りたい勢には厳しいが…

大体が無題で紹介しにくいけど特設サイト 展覧会情報にのっている、左端の《無題》がお気に入りかも 青、いいね…

Section11 巨匠のその後-アンス・アルトゥング、ピエール・スーラージュ、ザオ・ウーキー

スーラージュの《絵画 2007年3月26日》が好きだなぁ
黒一色、格好いい
作品に直接がっつりライトがあたると、反射しちゃったりしてウーム…な乾燥になることがあるけど、立体的な作品だと影も含めて面白がれるからありかもなぁになる

安っぽい表現になってしまうけど、ザオ・ウーキーの作品たち、デスクトップの壁紙にするのよさそうでは?になった

Section12 現代の作家たち-リタ・アッカーマン、鍵岡リグレ・アンヌ、婁正綱、津上みゆき、柴田敏雄、髙畠依子、横溝美由紀

婁正綱作品を見て、静嘉堂で見た酒井抱一《波図屏風》を思い出した
昔の自分的には水墨画ってあまり格好いいイメージなかったけど、ダイナミックな大きい作品と出会って印象変わったなぁ
筆の動き好き人間には、水墨画は結構あっているのかも

あと、横溝美由紀作品が展示されている最後の部屋だけカーペットが敷かれて雰囲気が結構違ったのが不思議だった
床に展示品おくからフローリングはがしたりできるようにしている部屋なのかな?と思って、展示室にいたスタッフさんに聞いてみたところ「前身のブリヂストン美術館の頃の床がそうだったので、この部屋はそれを模している」というような話が聞けて大納得
(話聞いて、離れてからメモ取ったのでニュアンス違ってたらすみません…)

展示以外のあれこれ

想像以上のボリュームと展示品から感じる圧で、途中でガソリン切れるのでは?と心配したけど、最後までしっかり楽しめて良かった~
美術館観賞用の体力がついてきている気がする

ピクトグラムや案内表示、すっきりしたデザインでよかったな

ミュージアムショップもすごく綺麗で、置いているグッズもセンス良い感じでよかったなぁ 抽象絵画とグッズの相性、よい…
ポストカードも結構な作品数があって嬉しいですね
《白い扇》のポストカードは(見つけられ?)なかったので、いつか……また……


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