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東京都美術館

東京都美術館 行ってきました。
急に西洋絵画が見たくなって調べたら、丁度行ったことない館で特別展がやっていたので平日にお休み取って訪問することに

建築のこととかあれこれ

野外彫刻 雑モザイクを添えて
館の入り口に野外彫刻があって早速テンションが上がります
この写真撮ったときは100レンガだと思ってた

外観、レンガ作りでカッコいい!渋い!穴空いてるの不思議だな~と思いながら見てたけど、帰ってから調べたら実はレンガじゃなかった……
HPに掲載されているとびかんみどころマップ(2022改編版)によると、レンガじゃなくてタイルで、穴は工法に必要なものだったらしい
3ページ目には「トビカンのタイルのひみつ(解説編)」という題で詳細な説明もあって、全部に理由があるんだな~と分かって嬉しい

私が気づいてなかった建築ポイントも沢山あって、訪問前に目を通しておくと現地で「ほほう…」となれてより楽しいかも

ロビー階にたどり着いたら中もレンガ色の素敵な空間で、なんとなく映画館みを感じました

あったか照明

照明も不思議な形をしていてかわいかった
あかりが柔らかい赤色っぽいので、夕方とか少し暗い時間に来るとより雰囲気よさそうだな~

椅子もかわいかった

印象派 モネからアメリカへ ーウスター美術館所蔵ー

ロゴ格好いいね

印象派といえばフランス!ヨーロッパ!……じゃないの??というのが、特別展タイトルを見た時の最初の印象 「馴染みないな~」という感じ
ウスター美術館についても今回初めて聞いた美術館だったし…
どんな感じかな~とおっかなびっくり入ったけど、展示を通して色んな地域性あふれる印象派の絵画に触れられて、面白い経験だったな

大気と光をとらえて描いてくれる印象派は、生で見る方がその絵の空気を感じられるのでやっぱり生で見るのがいいよね…という気持ちになりました
画集では中々満足できない人間……
あと、解説パネルが結構多くの作品についていて嬉しかった!

5つのChapterを回る途中に2回エスカレーターに乗った気がするけど、結構ボリュームがある分途中でちょっとリセットできる時間があってよかったな

決められた撮影スポット以外写真NGだったので、だらだら好きだったポイントをいっぱい書きます(これをうまくまとめて短くできるといいんだろうけど全部書きたくなるね)

Chapter1 伝統への挑戦

コンスタン・トロワイヨン《村の道》と、ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ《山を下るボヘミアン》が横に並んで展示されてて、左右に樹々・真ん中に人っていうのはちょっと似てる雰囲気と思ったけど、受ける印象が全然違って面白かったな
前者は繊細な雰囲気と、後者は厚いざっくり感…みたいな

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《ヴィル=ダヴレーの牧歌的な場所――池畔の釣り人》
赤が帽子や花にちょこんと乗っていてアクセントになっているのが良い
(過去にも、釣り人?が赤い帽子を被っていてめっちゃアクセントになってて最高~ってなった絵を見たことがあるはずなのに、作品名を失念してしまっている……無念)

シャルル・フランソワ・ドービニー《ヨンヌ川の橋(夕暮れ)》
空の色が川に反射して同じような色になってるんだけど、川の方が筆の跡がより残っているように見えて、川の動きが表現されているようで好きだった

ウィンスロー・ホーマー《冬の海岸》
なんとなく風景画って「のどかな農村」「穏やかな港」「木漏れ日たっぷりの林」みたいなのほほんとしたものを想像してしまうけど、これは迫力があってびっくりしたな~

Chapter1と2の間にあった消火器のカバー?(本体を隠すための半円状のやつ…伝われ!)が、「消火器」って書かれている部分以外壁の色と同じ布で包まれていて細かいこだわりを感じました。すごいね

Chapter2 パリと印象派の画家たち

この部屋に入ったところから急に人が滞留しはじめる
印象派を目当てに見に来ている人がやっぱり多いよね

ルイ=ウジェーヌ・ブータン《工事中のトゥルーヴィルの港》
初めて聞いた人だったけど、解説に「空の王者」ってフレーズがあってほかの作品も見たくなった…ので、帰ってざっくり調べたらポーラ美術館に3点あるらしい。
↓は別作品の解説だけど、空気感を絵で表現できるのってすごいよな~~

(略)
彼の海景画では、空が画面の大半を占めるが、刻々と移り変わる大気の表情を鋭い観察眼でとらえた作品を前にした詩人シャルル・ボードレールは、絵を見ただけで季節や時刻、風向きがわかると讃辞を呈し、コローはこの画家を「空の王者」と称えた。

ポーラ美術館 コレクション 《海洋の帆船

カミーユ・ピサロ《ルーアンのラクロワ島》
風が吹いているように感じる絵だった
農村や港の風景より、自分たちの生活に少し近い風景だからかもしれない
解説文に「近代化する街と大気の効果に魅了されたピサロ」とあって納得

同じくピサロの《ディエップの船渠デュケーヌとベリニー、曇り》も可愛かった
空・水の表現が上手い人・独特な表現の人を好きになる傾向がありそう

チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》
展示チラシのメインビジュアルになっている作品
前に展示されていた絵3つが曇天っぽい空だったので、パッと目に入る花の可愛さに「お!」となった
絵の左上にある隙間から空と明るい白い壁が見えていて、深い緑が周りにあっても重くなってないのかな~素敵だなと思ったポイントです

Chapter2の、というかこの特別展の目玉なのかな
クロード・モネ《睡蓮》
ウスター美術館は美術館として世界で初めてモネの《睡蓮》を購入したところらしく、絵の横の壁に、購入に至るまでの美術館と画商との間で交わされた書簡も紹介されていて見たことないタイプの展示にわくわくしました

《睡蓮》、何度か見たことがある作品だけど、今更ながら、周りに何も描かれていないのに映り込みで周りを想像させられるのすごくないか?

Chapter2と3の間にウスター美術館の説明パネルがありました
海外の美術館というもの、1館くらいは経験として行ってみたいかも…

Chapter3 国際的な広がり

舞台はじわじわヨーロッパから他の国へ
ジャポニスムとか日本⇒西洋のことは聞いたことあったけど、それがあるなら逆もそらあるよね…という気持ち
全く思い至ってなかったので、新鮮な気持ちで観賞しました

アルフレッド・ステヴァンス《母》
アクセントの赤、好き……(この記事で二回目)
パステルカラーの部屋の中で、手前の深緑のソファがしまった印象になってこれも好き

ヨゼフ・イスラエルス《砂丘にて》
解説の一部分に「アカデミックな美術教育を受け、完成作には筆跡を残さない丁寧な仕上げを施していた」って記述があって、(私は筆跡大好き人間だけど、絵画の技法的には筆跡が残っていることはあんまりよくないことだったりしたんだろうか…実はきっちり塗り整えられているのが正義で私が勝手に粗探ししまくってただけ、みたいな…こと…?)となった
どうなんだろ~時間があれば調べてみたいテーマです

このChapterで一番のお気に入り
ジョン・シンガー・サージェント《水を運ぶヴェネツィアの人》
真っ暗な影の前に黒い帽子を被った女性がいて、影と人の境の部分に絵の具が少し盛られている?ように見えて、照明でちらっと反射することで人の輪郭が区切られていて…布のしわもそんな感じになっていて、すごいとなった
早速筆跡?の話をしています

途中で作品に関連する年表のパネルがあって、それを見た後くるっと右向くと黒田清輝の《落葉》が
秋の暖かい明るさがぱっと目に入って最高~
日本の作品があることを知らずに行ったので、突然の日本の風景にちょっとほっとする

久米桂一郎《秋景》
輪郭がはっきりしていて緻密な感じ
サインの赤が格好いいな~
あと、空がめっちゃ好みだった…秋のほんのり赤みのある光の雰囲気

斎藤豊作《風景》
これも好き 点描ちっくでかわいい
ところどころに空色が入っているのが抜け感というか、空気感というか…明るい感じが出てて好きだった

Chapter4 アメリカの印象派

フランク・ウェストン・ベンソン《ソリティアをする少女》
人物があんまり興味出ないんだけど、これはなんか好きだな~と思ったけど、解説に「本作では魅力的な室内で退屈し、孤立している女性を、ただ美しい装飾として表している」とあって、まんまとそうやって見ていたのかも
そういえばソリティアを実際にトランプでしている人、見たことないな…

このあたりで用意されているベンチが埋まっている光景をよく見るようになる
結構ボリュームあるのでベンチの存在有難いね

ジョゼフ・H・グリーンウッド《雪どけ》
これも空気感が好きな作品
やわらかい雰囲気と、冷たい冬の空気が同居していてすご~

チャイルド・ハッサム《朝食室、冬の朝、ニューヨーク》
日本?中華?っぽい服と摩天楼が同じ画面にあるの、なんとなく不思議な感覚
画面中央の黄色い花が、画面全体の優しい雰囲気を壊さない程度に明るいアクセントになっていて好き

Chapter5 まだ見ぬ景色を求めて

ポール・シニャック《ゴルフ・ジュアン》
シニャックの絵、ちらっと目に入っただけで「シニャックの絵」すぎていつもにっこりしてしまう
何度見ても新鮮に楽しいね……
この絵の前で沢山の人が、近づいて遠ざかって…をしていて見てるだけでほっこり楽しかった 私もした

作品リストの60~64のあたり、ほんのり暗めのしっとりした雰囲気の絵が続いて、ちょっと落ち着く
このあたりにベンチおいてぼーっとしたい

デヴィット・パーシャル《ハーミット・クリーク・キャニオン》
グランドキャニオンを描いているんだけど、ピンク・青・緑も使って淡い雰囲気が出ていて…こういうアメリカらしい壮大さな風景を印象派の感じで描いているの、不思議な気持ちになった

5の最後に「ウスター美術館と印象派の広がり」(タイトルメモし忘れたので、曖昧…)的な5分ビデオがあって、いい復習になりました
最初に見たかったかもという気持ちもありつつ、きっと混むよね……

確か展示の最後にあった撮影スポット

鑑賞後のグッズショップはおしゃれなものが多くてびっくりした!
《睡蓮》モチーフのグッズは淡い色合いで全部かわいいね
印象派の絵画、グッズにして外れることあんまりなさそう

好きな絵画、ポストカードになっていないがちなので、いつもさみしい思いでグッズショップを去ります…

観賞中のメモのはなし

少し前までは片手に収まるくらいのちっちゃメモ+ペグシルで対応してたけど、最近は、作品リストをクリップファイルに挟む+ペグシルに落ち着いた
ポケットもついているファイルを買ったのでチラシも挟めていい
工作が伴う周遊謎やるときもこのスタイルが楽でいいですね

展示室内でメモしていると確認のためにスタッフさんに声かけられることが多々あるけど、どこかの周遊謎で手に入れた消しゴム付きのペグシルを使っていたら「そちら、鉛筆ですか?ペグシルですね…あら、消しゴム付きなんですね、初めて見ました」と言われた
全てのペグシルに消しゴムついてほしいと思っているので、もっとこれがメジャーになってほしいよ……

記事のしめかたが分からないので、行った日の朝に食べたパンもりもりぎちぎちモーニングで〆ます おいしかったのでまた行きたい

みちみち


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