見出し画像

自由に選んで今を生きる


先日、
昔、治療した虫歯の詰め物がとれました。
その出来事から気づいたことを
シェアさせて下さい。

コロッととれた虫歯の詰め物。
まるで、私の心のかさぶたのようでした。
そして、
久しぶりに目にした削られた私の奥歯。
それは、昔傷ついた私の一部に思えました。

幸いなことに、その奥歯は、
虫歯の進行もなく大丈夫でした。
「こんなに、大きく穴が
あいて傷ついていたんだなぁ」と、
私の一部を眺めるような感覚がありました。

その後、歯医者さんで治療をしました。

新しい詰め物は、四種類から選べました。
私は、前のものとは違う、
保険外だけど身体には
安心な素材のものを選びました。

その歯医者さんは、
「同じ場所の詰め物が、よくとれる」
という私の話を聞いて、
奥歯の噛み合わせも丁寧に調べて、
噛み合わせを調整しながら歯を削りました。
お医者さんだけでなく、歯科衛生士の方も
丁寧に虫歯だった奥歯を掃除して、
最後の微調整もしてくれました。

その後、3Dプリンターを使うので、
その日のうちに詰め物が完成して
治療が終わりました。

この歯医者さんでの過程が、
「親の時間」みたいだな、と思ったのです。

「親の時間」では、
傷ついた自分の一部を、
どうするか、どうしたいか、
私がどんな詰め物がよいか選んだように、
自分で選ぶことができます。

歯医者さんや歯科衛生士さんが、
ベストな状態になるようサポートしてくれました。

「親の時間」では、
同じ時空間を共にする仲間がいます。
ひとりではありません。
課題を解決するのは自分だけど、
そんな自分を見守って信じてくれる仲間です。

だから、
3Dプリンターで詰め物を作るように、早い。
私は、一人で傷をなんとかしてきたので、
課題を自分の一部にするまで
時間とエネルギーが必要でした。
仲間の存在は大きいと思います。

私が、歯の詰め物を選んだように、
今をどうするか、どうしたいかを
自由に選べます。
その事によって過去も書き換えられる
と思います。

「親の時間」という、ツールを使いながら
今を生きて行きたいと思います。

ひろこちゃん
※この文章は、2021年に書かれたものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?