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息子が決める息子の人生

3ヶ月前に、高校1年生の息子が
起立性調節障害を発症しました。
この病気は主に午前中に不調が起こり、
朝起きられない、頭痛、腹痛、吐き気、
めまいなどの身体症状が出ます。

思春期特有のもので、
自律神経が未発達のため
正常に作用しないことが原因のようです。

投薬治療も行うけれど、
根本治療は成長を待つことだと
主治医に言われました。
ただそれが数ヵ月なのか、数年なのか、
個人差があるのでわからないのです。

毎日6時には起きて登校していた息子も、
発症にともない強い吐き気や
めまいで起きられず、
夕方近くまで回復しません。
そのため夏休み明けから丸ひと月、
学校に行けず休み続けました。

高校生なので、もちろん単位が
足りなければ進級出来ません。
この状態が長く続くなら、
いわゆる「普通の高校生活」は
諦めなければならないでしょう。

休学?定時制?通信制?
それとも不登校のまま高卒検定?
もしかして最終学歴が
中卒という人生もあり得る?

発症当初、私の頭はぐるぐると回転し、
気ばかりが焦っていました。
息子の人生はどうなるんだろうと、
漠然とした不安に襲われました。

「親の時間」で培った
仲間作りの体験を生かし、
すぐに「起立性調節障害、親の会」を
探してほかのお母さんたちと繋がりました。
体験談を聞いたり相談に乗って貰ったりで
とても励まされました。

同時に話を聞いてくれる
仲間たちにもそのことを聞いて貰い、
少しずつ落ち着いて柔軟に
考えられるようになりました。

そして、
「息子ももうすぐ16歳。
彼の人生を生きるのは彼なのだ。
決めるのはいつも、彼なのだ。」
というシンプルな答えにたどり着きました。

私はただ隣で寄り添い
見守ることしか出来ないし、
またそれで十分なのだと。

最近は、息子との距離が
ぐっと縮まった感じがします。
2人で相談し合ったり、
息子の優しさに改めて気づいたり。
イライラせずに息子のペースを
尊重することが出来るようになり、
日々とても穏やかな気持ちです。

今後息子が
どんな人生を選択し歩んで行くのか、
いまは楽しみだなと
思えるようになりました。

よかった。

焦りが消えて、
自分でもホッとしている今日この頃です。

こっちゃん

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