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生きていることに感謝しながら

2022年もあと少しで終わりますね。
この一年を振り返ると、
家族の闘病、義父との別れ、
父の認知症発覚等々、
今年も色々ありました。

ここ数年、
心から落ち着けた日はあっただろうか、
とも思いますが、
家族のサポートを優先にしながらも、
自分の時間もできる限り持ちつつ、
よく生き抜いてきた、
と自分をほめてあげたいです。

気持ちを切り替えながら
何とかやってこれているのは、
「親の時間」の仲間の存在など、
何事もないような
平気な顔をしないでいられる
時間や場所があるお陰です。

一番の気がかりである
息子のことを書くことに、
これまで躊躇する思いがあったのですが、
今回は少し書いてみようと思います。

息子が17歳の冬に大病が発覚してから、
そろそろ4年が経とうとしています。
手術、術後の治療、大学受験を乗り越え、
コロナ禍でも学外活動に参加したり、
これからバイトや運転免許にも
チャレンジしようとした矢先の再発。
それからさらに2年。
21歳になった息子は、
今もきつい治療を続けながら、
大学に通っています。

私が息子の年齢の頃には
思いもよらない状況に息子はいるわけで、
度重なる試練に、
身体的にも精神的にも
一言で言えないくらい
過酷なこともあり、
私は傍にいることしかできない無力さで
いっぱいになることもありますが、
息子が頑張っている姿に
励まされる日々です。

息子は、腐ることなく気持ちを
切り替えながらきているのは、
本当にすごいと思いますし、
こんなに芯が強い子だとは
病気になるまで思ってもいませんでした。

ただ、私は必要な時に自分の話を
聴いてもらってきていますが、
息子自身は弱音をあまり吐かず、
時に荒れる時はあっても、
それでは足りないように感じ、
ずっと気になっていました。

サポートを受けることにも
あまり気が向かないようでしたが、
この夏、体調に変化が出て、
息子も落ち込んでいた時、
「吐き出せるなら
もっと吐き出してほしい。
一人でしんどそうにしている方が
お母さんも辛い」
と伝えたら、
抱えている思いをずらーっと書いた
メモを見せてくれました。
それからゆっくり話も聴くことができました。
そして、
「口に出したら
もっとつらくなるんじゃないかと
怖かったけれど、
吐き出したら楽になった、
悩みも整理できた」
と話してくれました。

その時をきっかけに、
病院でもこれまでより、
しんどい思いを
伝えることができるようになりました。

同じ病気の方の会等にも参加してみたり、
そこで少しづつ思いを吐き出したり、
病院以外のサポート機関にも訪れてみたり。
家族以外でほっとできる場所や助けを
求めることができるようになってきて
よかったと思っています。

そんなこんなで、
息子の闘病は続いていますし、
大変なこともありますが、
家族の絆が深まったり、
当たり前の日常に
今まで以上に幸せを
感じられるようにもなりました。

たくさんの方々の助けを得ながら
生きていることに感謝しながら、
新しい年を家族で迎えたいです。

みきちゃん

※この文書は2022年12月に書かれたものです

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