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744.あっこ

抱っこのことを「あっこ」と言う。
まだ上手く発音できないけど、両手を広げてせがんでくる姿が可愛い。

とはいえ、キミの体重は現在12kgだ。
12kgを抱っこし続けていると、人間の体は悲鳴をあげてくる。

ましてや公園から自宅までの道程であれば尚更だ。

片手にベビーカー、片手で抱っこ。
腕の筋肉が悲鳴をあげてくれば、自ら上体を反らして負荷を逸らすわけだけど、今度は腰が悲鳴をあげてくる。

そうして、もう無理だとクタクタになりながら帰宅してキミを床におろすと、すぐにまた泣きながら「あっこ」とせがんでくる。可愛い。

片手を占めていたベビーカーが無くなった分、楽になったとはいえ、腕も腰もガタガタだ。

だけどおろせば泣いてしまう。

こういう選択が常にある。

お菓子を、牛乳を、あるいはヨーグルトを、あげるか否か。
外に出掛けるか、プールで遊ぶか否か。

毎日、キミが起きている間は、このYes,Noを選択する瞬間の連続だ。

そしていつもYesを選ばされている。

Noはダメだ。Noなんてちょっと提案しただけで恐ろしいことになる。

だからいつもYes。体調を崩すものや悪いこと以外はYes。

我が儘に育ってしまうだろうか。でも言葉が通じないうちは「ダメである理由」が伝わらないしと考え、ついイエスマンと化してしまう。

そんなことに若干悩みながら、キミの寝顔をみて「まあいいか」と思う。

今月100回キミが泣くなら、その全てがキミのためであればそれでいい。

ちょっと痺れている腰をさすりながら、もう少し鍛えておこうかなと考え、残りの土曜日を有意義に過ごそうと思った。

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