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仏教から見る進化と成長

☆進化とは成長ではなく適応するという事

・進化/ある方向に変化すること(変わるという事)

進化とは変化する事なので、変化する際にプラスとマイナスがそれぞれ生じる。それを進化と呼ぶか退化と呼ぶかはその人(主観)次第である。

「悪条件でしか進化はしない」条件が良ければ退化する。

・身体→悪条件にさらされると、適応しようと思って強くなる
・心→悪条件にさらされると、怒ったり、気分を害したり、不信感に陥ったり、心が悪化する。条件が良くても怠けに陥ってしまう。心とは、条件に関係なく一方的に退化しようと頑張っている組織である。

重要なポイントは、悪条件であろうが良い条件であろうが人格を向上させる事。(ジャータカ物語より。)
※人格を向上させる=成長

意図的に進化させようと思うのは、どうせ自分の都合である。自分に都合の良い状況を作りたいだけであるが、別に悪いことではない。計画を立て意図的な進化を引き起こすことは、なかなか良いことである。

私たちは、物質を変化させること、環境を変えることを「科学的発展」と言っている。

自然変化には、何万年かかるかわからない。人間の大脳はものすごく進化しているが、まだ大脳に適応した生き方ができていない。いまだに原始脳に支配されて生きており、動物と変わらない。誰の心も、本来、弱いものである。心は、条件がどうであっても退化しようとする性質を持っている為、計画を立てて早く心を進化させる必要がある。この場合は、「進化とは変化」という意味にはならない。意図的に行う進化なので、「成長・向上」という言葉を使うべきである。