ざっくり九州一周の旅
2022年4月6日から9日まで、3泊4日で九州一周の旅に出ました。その記録を紹介します。
①宇佐八幡宮(大分県)
神代の比売神が降臨した宇佐の地に、八幡神(応神天皇)を祀ったのが宇佐八幡宮。三大八幡宮(宇佐八幡宮、石清水八幡宮、鶴岡八幡宮)の一つと言われているけれども、全国3万の八幡宮を束ねているという意味で別格です。源八幡太郎義家が崇拝したのをきっかけに八幡神は武家に崇拝され全国に広がったんですな。まあそんなこと言わないで参拝するだけで心あらわれます。広大な岡に御殿や鳥居や池や林などが点在していて、美しい。
②杵築(大分県)
九州の小京都と言われているけれど、江戸時代の武家屋敷や商家が軒を連ねていて、とても雰囲気があったなあ。杵築城は模擬城なんだけど、絶好の場所に建っていて、とても景観が良かった。潟もみわたせて、とてもくつろいだ。
③大分市(大分県)
源頼朝以来の名門・大友氏の本拠。大友宗麟がフランシスコ・ザビエルを招いて南蛮貿易を始めた途端、博多・堺に匹敵する貿易都市になり、九州六カ国を制するまで大きくなったが、わずか次の代で秀吉の叱責を受けて改易となる。そんな隆盛を極めた府内はいまは大分市となっているが、存在感がやや薄いかな?府内城は江戸時代の城で(現在立入禁止)、大友宗麟の館は現在発掘調査中になっており、南蛮ブンゴ館という展示館が建っている。映像が中心だがためにはなると思う。大分駅ビル前が再開発で栄えているが、旧商店街や地元デパートが振るわない、まあ九州の典型的な県庁所在都市です。
④臼杵(大分県)
臼杵といえば国宝の臼杵石仏、らしい。平安期から鎌倉期にかけて、誰がどんな目的で彫られたのかはわからないそうです。その執念と精巧さにロマンを感じますね。臼杵城址は公園になっていますが、城下の屋敷跡はとても趣がありました。
⑤宮崎市(宮崎県)
宮崎県の歴史ぜんぜん分からないのでまず宮崎県綜合博物館でお勉強。弥生時代から荘園制、それから江戸時代ととびっとびで、大和政権以前の民族性とか、戦国時代の島津と大友の係争とか、重要なことが省かれている気がした。とはいえ模型ですごく上手く宮崎県の特徴を網羅してあって面白かった。となりに近代以前のものとみられる古民家が現存してあって驚いた。宮崎神宮にもお参りした。ひと駅分歩いたら40分くらいかかってばてた。
⑥青島(宮崎県)
ビーチボーイズ?とお土産屋さんが集う海岸の先に小さな小島が。橋を渡ると英霊あらたかな神社がある。海岸も、削られた石岸も美しい。神代の神様を祀る神社と大衆浴場が混在しているなんとも不思議な観光地だ。もちろん来てよかった。
⑦指宿(鹿児島県)
鹿児島市からバスでトコトコ1時間半、砂風呂で有名ないぶすき温泉まで来ました。海岸の砂風呂の景色を遠くからパシャリ。足湯に浸かっただけ。景色のいいスポットもあるんだけどタイムオーバー。
⑧知覧(鹿児島県)
島津氏が幕府の一国一城令により鶴丸城以外認められなくなったとき、藩内を113の「支城」に分け、武士団の集落を作り、守らせたんだってさ。その一つが知覧であり、石垣作りの邸宅になっている。良かったよ。知覧は特攻隊の基地として有名で、神社を建てて彼らを祀っている。10代で散った隊員の遺書などを見ると胸が張り裂けそうになる。ここでは割愛。
⑨鹿児島市(鹿児島県)
鶴丸城って城山も含む大規模城だったんだね。門が日本最大級だったらしい。城内に黎明館の常設展を見れば、薩摩藩のすべてがわかる、ってくらい展示が豊富。西南戦争の銃痕が残る。
🔟島原(長崎県)
熊本港からフェリーで島原へ。普賢岳の威容。島原城は天守閣こそ模擬城ですが松倉氏には不相応なほど立派。天守閣内のキリシタン資料が充実。田舎のいい街でした。
まとめ
世界で36位の面積を誇る島・九州を3泊4日で回ってしまいました。竹田城、飫肥、霧島神宮など、いけなかったところもあるし、勉強不足もありました。でも天候にも恵まれ、素晴らしい体験ができました。またいつか回ってみたいなあ。ちらっとでも見ていただいたみなさん、ありがとうございました。
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