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ざっくり四国半周の旅

2022年5月21日から22日まで、今治から高知まで四国半周の旅に出ました。その記録を紹介します。

今治(愛媛県)

今日は新幹線で(福岡から)福山までいって、しまなみ海道を渡って四国まで来たぜ。さっそく今治城まで歩く。今治城は築城の名手・藤堂高虎によって江戸時代の初期に作られたお城なんだね。その割には単純な城割と天守閣。海に面した平城で、平和を見越して経済的な築城を心がけたんだとか。藤堂高虎は伊勢に転封されるが、全国の築城を手掛けたわけで、今治城はその原点と言える。美的には優れてないかもしれないけど、行ってみてよかった。今治市はすこしさびれた街の印象。とある印刷会社がデザインしたかのバリィさん(ゆるきゃら)も生誕十年、あまり浸透していないようにも見えたかな。

松山(愛媛県)

秀吉の重臣賤ヶ岳の七本槍の一人であり、関ヶ原では東軍として戦った加藤嘉明が築城し、町割を行なった松山。いやあ、132メートルの頂上に建つ天守閣まで、リフトに乗って、いくつもの門や櫓の迷路を伝って、天守閣では梯子のような急勾配の階段をよじ登ってやっとたどり着きました。下手なアトラクションよりよっぽど楽しい。規模といい美しさといい文句なしの名城です。加藤嘉明は完成前に改易になったけれど、松山市街を見渡せば、その繁栄に満足したことでしょう。観光と経済の両方に恵まれた稀有な都市なんではないでしょうか。遠く瀬戸内海が見渡せる景色にも大満足。

宇和島(愛媛県)

夕方ついて、翌朝には発ってしまった宇和島。小さい頃旅したことあったが、こんな小さな町だっけ。南伊予の中心地だけど、海や山々に囲まれたこじんまりとした町です。逆に言うと天守閣から眺める緑深い景色はなかなかのもの。伊達政宗の長男でありながら秀吉らの人質に取られ、家督を継げなかったものの、大坂の陣で戦功を上げた伊達秀宗が藩祖。幕末には伊達宗城が結構活躍するね。さあここから土佐へのロングアンドワインディングロード。

四万十(高知県)

宇和島から窪川まで2時間半ひたすら鈍行に乗る。四万十川に沿って下るので、車窓からの絶景ポイントは随所に。中村まで下ろうと思ったけど中流の接続駅、窪川でいったん降りる。岩本寺だけ参拝して八十八ヶ所巡礼を気分だけ味わう、少し歩くと四万十川が流れている。


高知(高知県)

高知は4度目かな。桂浜、はりまや橋、よさこい祭りとなんか看板に偽りありの名所が多い気がして、それらを一切スルーして国宝・高知城に行ってきた。期せずして残存12天守閣のうち3つを制覇したことになる。バリアフリーガン無視の険しい天守閣だったけど、素晴らしいお城だったよ。松山に行ったときも思ったけど、松山の坂の上の雲ミュージアムとか高知の功名が辻とか竜馬博物館とか、大河ドラマや歴史小説に乗っかった展示物多いね。高知城に入ると決して坂本龍馬だけじゃなく、佐幕と勤王に揺れ動いた山内容堂や吉田東洋、それを暗殺した武市瑞山、明治に野に下り自由民権運動を主導した板垣退助と、実に複雑な歴史が見えて面白い。そもそも長宗我部氏や郷士の存在はどうなのよ、とかね。

おわり(高知龍馬空港)

というわけで、空路で福岡に帰ります。子供の頃高松に住んでいて、四国中を旅行したし、徒歩で八十八ヶ所巡礼に挑戦もしたことあるのですが、今回も発見が多かったなあ。しかし今回は城巡りばっかりだったね。読んでくれてありがとう。

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