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親と子のコーチングの土台となる考え方

親と子のコーチングスキル研修を2023年中にはローンチしたいと思っています。
現在アルファ版を企画・設計中です。
カタチができたら,協力していただけるひとを探して,試験的に運用してみたいと思っています。


さて,先日冬休み中のお子さんの生活が乱れていて不規則な生活になっている。もっと規則正しい生活にしてもらいたいのだけれど,どうしたらいいでしょうか,というご相談を受けました。

なるほどそういう話はよく聞きます。

けれどもじっくりお話を聴いてみると,どうやら話の中身は「6時起床から22時就寝に至るまで,教科書通りの”ちゃんとした”,”しっかりした”,”優等生な”生活をおくって欲しいのだ」という話でした。



正直,そんな素晴らしい中学生の冬休みをみたことはないのですが,そうして欲しいという気持ちは理解できます。

しかし,「何も言わずにほっとくとダラダラになっちゃうし,かと言って怒ったり叱ったりしても火に油を注ぐし,もうどうしていいかわかりません!」という気持ちは大いに理解できる一方で,「自立」とか「主体性」とか,そういう成長を願っている限り「叱る」「強制」「賞罰との引き換え」のような方法はうまくありません。



子育ての技術論は数多ありますし,「子育てに正解なし」でもありますが,こういうとき,どんな考え方でも,どんな流派でも,適用できて,しかも効果的な方法として僕はいつもたった一つだけお答えすることにしています。

それは「率先垂範」です。


率先垂範は,子育てにおいては最強にして唯一どんな考え方とも衝突しない大事な方法です。

どうしても子どもは親の真似をして育ちますし,親が好きなことや興味を持っていることには興味を示します。

だから,叱ったり,注意したり,指示をしたり,するよりも率先して適切な行動をとってやることが何より大切な教えになるのです。


僕が日常的に用いている「親と子のコーチング」では率先垂範をベースとしてマインドセットをつくり,あわせてコーチングスキルをもう少しマイルドに親子向けに作り直したものを基礎理論としています。
「親と子のコーチングスキル研修(仮称)」においても,このあたりをしっかりと土台にして汎用性を高く,日常的に用いることができるような手法を検討,設計しています。
ご興のある方がいらっしゃいましたらぜひお声かけ下さい。



ただこの方法にはとてつもなく大きな問題があります。



そうです。
率先垂範をするには,親である我々がこれを実践しなくてはならないということ,そして実践はとても難しいということです。

しかしこれは裏を返せば,実践がとても難しいようなことを子どもたちに求めているということにもなります。

(お父さんもお母さんも多くの場合,この話をすると黙ります。もちろん僕も黙ります。ジブンのことを棚にあげなければこの話はできません。)


結論として僕がいつも念頭に置いているは,難しい,できないからと言って諦めてはならないということです。

知らぬ者,知っていても実践しようとしない者,知ろうともしない者,知っていて出来ないけれど,なんとかがんばろうと思っている者,同じように「できない」者の中でもそれらはグラデーションに染められていて,わずかでも違いがあります。

できないから,全部同じでは決してありません。

だからこそ我々は,子どもたちの手本になるように日々を積み重ねていきたいと思うのです。そういう大人の方がずっとかっこいいのです。

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