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主菜を魚にすると副菜に困る問題を解決するには

主菜を魚料理にすると副菜に困ることって、ありませんか?

なぜこのような問題が起こるのか、と言うとですね。


魚は野菜と食べるのが難しい

魚を主菜にすると、主菜に(比較的)手はかからない献立に出来るのですが、野菜を使いにくいんですよね。

今でこそ料理教室を主宰するようになって、お魚のプロに師事するなどして魚も怖くなくなりましたが、やはり肉よりも断然野菜と一緒に食べにくいんですよね。魚って。
大根くらいでしょうか?魚と一緒に食べる野菜と聞いてパッと思い浮かぶのは。

お肉を主菜に使う時に野菜も食べたかったら、結構簡単ですよね。

肉野菜炒めとか、カレーとか、肉と野菜を一緒に料理するメニューってすごく多いし、フライパンでジャーッと炒めたり、水でぐつぐつ煮てルーやソースを入れたらすごく美味しく食べられます。ご飯も進みますし、だいたいの子供も大好きです。
一品で、タンパク源と野菜が一緒に摂れるのも良いですよね。

対して、魚はどうでしょうか?

魚野菜炒め、無いことは無いですが、何だかピンと来ませんね。
シーフードカレーもありますが、魚介は煮込み過ぎると固くなるし、何だかにんじんやじゃがいもとは合わなそうです…
(もちろん野菜と煮込んだ魚料理でも美味しいものはたくさんありますが、家庭料理や和のお惣菜には少ないです。)

手軽に食べられるお魚の代表としては、お造り、干物、切り身がありますよね。

お造りならそのまま、干物や切り身は焼くだけで手軽で美味しい一品になります。
干物なら味付けも済んでいるので本当に焼くだけで食べられて、自分で味付けして失敗することもありません。

その手軽さゆえに、いざ野菜と一緒に食べるには?となるとハードルが高くなってしまうんですよね…
土井善晴先生の「一汁一菜」にしたとしても、

みそ汁と肉野菜炒め

なら格好がつきますが、(タンパク質と野菜が摂れてバランスが良さそう)

みそ汁と塩鮭

では、なんだか味気ないし、もっと野菜を食べなくてはいけないんじゃない?と言う気がしてしまいませんか?
もちろん、そんな風に思わずに、自由に好きなものを好きなように食べたら良いに決まっているのですが、なんとなくモヤモヤする…

そうなるとやはり何かもう一品、野菜の副菜を用意しなきゃいけないような気がしてきますよね。

コレを「主菜を魚にすると副菜に困る問題」と名付けました。


逆もまた然り

では、野菜の副菜を何か作ろうと思った時に、野菜だけで作れる副菜向けのお料理を何品作れますか?と聞かれたら、大抵の人は少し困ってしまうのではないでしょうか?
結婚するまでに自炊歴が8年あった私でも、当時ならこの質問には結構困ると思います。
(今は困りませんよ、念のため)

家庭科で習ったり、家庭で食卓に上ったお料理って、何かしらちょっとお肉やソーセージやベーコンなどが入っていませんでしたか?
肉じゃがだってお肉が入るし、野菜炒めだって、野菜だけでなくベーコンかソーセージが入っている事が多い気がします。

そうなると、主菜を魚にしているのに、何かしらかの「お肉」的なものも使わざるを得ない状況になってしまうのではないでしょうか?

それの何が悪いの?と思いますよね。
それがですね…


予算オーバーになりがち

なんですよ。
お肉とお魚、1人1食分でどのくらい違うと思いますか?

我が家の最寄りスーパーでの相場ですが、魚の切り身1切れが大体240〜390円くらい。干物類が1枚150〜300円前後です。
対してお肉(100g当たり)は、鶏むね肉が110円、もも肉が140円、豚こま切れ肉が120円、バラやロースが200円くらいです。

このくらい1人分の金額に差があると、魚1人分の予算で肉と野菜が買えちゃうんですよ。魚なら魚しか買えないのに。
ここも魚を主菜にした時、副菜に困る一因ではないかと思います。

もちろん、お仕事などされていたりお子さんが小さかったりしたら毎日買い物に行くわけではないでしょうから、一回の買い物で一回で使い切れる食材しか買わない人はそんなに多くないと思いますが、そう考えると、何となく魚の時に献立が立てにくい理由もご納得頂けるのではないかと思います。
(特にデータがあるわけでは無いのでただ仮説でしかありません)

焼魚や煮魚はサラダに合わない

野菜をたくさん食べられる代表的な料理のサラダ、焼魚や煮魚と出てくることってあまり無いですよね?
生の食感なのか、ドレッシングの風味なのかわかりませんが、焼魚と一緒には食べたいとはあまり思いません。

となると、サラダ以外である程度野菜が摂れる副菜のお料理が必要なのですが、なかなか無いんですよ…野菜だけで簡単に作れて、しかもたくさん食べられる副菜が。


どうしたらいいの?

では、その解決策として考えられる対策はいくつかあります。

1、野菜の常備菜を作っておく
2、おみそ汁を具沢山にする
3、魚と野菜を使う料理を覚える

がシンプルですぐに実践出来そうです。

野菜の常備菜を色々作っておくのは大変かもしれませんが、おみそ汁なら作れそうな気がしませんか?いかがでしょうか?

もしくは、きんぴらごぼうやかぼちゃ の煮物のように、野菜1種で1品作れるメニューを作っておけたら少し楽になるのではないでしょうか?

魚と野菜を一緒に使う料理って、実は和食以外では結構あるのではないかと思います。
中華で代表的な料理としては八宝菜などがありますよね。フランス、イタリア、スペインあたりも色々あるイメージです。
そう思うと、なぜ日本ではそう言う家庭料理があまり発達しなかったのか、むしろそちらが疑問に思えてきますね。


とは言え、我が家では魚の日は魚だけ!という日も割と多いです。お魚をたくさん頂く事が多いので、お造りと焼魚とアラ汁、とか。
ありがたいことです。

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!