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「それでも人生は続いていく。」朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の話

大人気の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」に私もすっかりハマっている。
毎日の楽しみだ。
今日はネタバレも気にせず、今日の放送について思ったことを書く。

まず先週の最後、ジョーが家族の前でトランペットを吹こうとした瞬間に放送が終了。
朝ドラファンはジョーがトランペットを吹けるのか吹けないのか気になりつつ週末を迎えた。
どうか吹けてくれ!そう願い過ごした週末。
犬の散歩中も、お風呂の中でも、夜寝る前も、ふとした時にジョーとるいの鬼気迫る表情を思い出し、吹けてくれ!と願った。

結果、ジョーはトランペットを吹けなかった。
残念だが、その後ジョーはこう言った。

「それでも人生は続いていく。そういうことや。」

そう、大切なものを失い絶望し、悲しくてつらくても人生は続いていく。
今回家族の前でトランペットを吹こうと試みて、吹けなくてもその後のジョーの人生は続いていく。
家族と食卓を囲み、テレビを見て、お風呂に入って、床につく。
現実と向き合い人生を続けるのだ。

そんな父を何者でもないように扱い、「冗談やろ。」と笑うひなたと桃太郎。
この物語は何者でもない人々の日常が一つのテーマなんだと思う。
日本で初の〇〇とかそういうのじゃなく、なんでもない人々が人生を繋いでいくそんな物語なのだ。

公園でひなたと桃太郎が父であるジョーについて、「お父ちゃん死なんで良かったなぁ。死んでたら思ったらゾッとするわ〜。」なんて言っているシーンがあった。
軽く話しているこの話題だが、この物語の肝となっている部分だと思う。
初期ヒロインである安子が辛く苦しいことがある中でも懸命に生きて命を繋いだ。
その後、娘のるいも自分なりに葛藤しながら生きて、ジョーと出会い、ひなたや桃太郎が誕生する。
当たり前だが奇跡のようなことなのだ。

そんな繋がれた命が美しくて尊い。
これは自分たちに置き換えても同じことだ。
自分の父母や祖父母そのまた曽祖父母と、今まで自分の命を繋いでくれた人々に感謝し人生を続けていくことが大切なんだろうと改めて感じた。

今日は久しぶりにおばあちゃんに連絡してみようと思う。
ご先祖様への感謝の気持ちを桜の写真とともに、たわいのはない話をしよう。

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