「もう少し」6/26日記
・意図がない=糸がない
掛け言葉を使った作品を書(描)いてみたい。
・忘れられない言葉
「悪くはないんだけど、もう少しなんだよなぁ」
高校時代、演劇部に入っていた頃聞いた言葉。その日は確か大会の前日で、大道具や小道具の搬入していたと思う。小道具の入った段ボールを搬入していた時、トラックの傍で顧問と副顧問が話していた。何を話しているのか気になった僕は、聞き耳を立てた。すると、二人が僕の演技について話しているのが分かった。具体的に僕の演技のどの部分について話していたかは聞き取れなかったが、唯一
「悪くはないんだけど、もう少しなんだよなぁ」
という言葉だけは聞き取れた。
あの頃から10年以上経つ。
未だにこの言葉が忘れられない。
そして未だに私は顧問の言っていた
「もう少し」に手が届かずにいる。
・クソガキ
10代の自分は今よりもっと狂っていたと思う。天上天下唯我独尊。自分が一番偉いと思っていたし、周りが皆馬鹿に見えていた。その感覚は今でも少しだけ残っているけれど、あの頃ほど鮮烈ではない。
人が書(描)いた文章や絵を見て叶わんなぁ、やられたなぁと思うことが昔に比べて随分増えた。昔は叶わないなぁ、なんて思わなかった。悔しい、殺したいと思った。だから作品を作った。自分より優れた作品を作る人間などこの世にいてはいけないと思っていたから。
傲慢極まりない。身の程を知らんクソガキだ。
だか、それゆえに愛おしい。
あの頃の狂気を取り戻せ
そう、ありし日のクソガキが叫んでいる。
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