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バーチャルYoutuber分類してみた

この記事で伝えたいこと

 私は下記のようにバーチャルYoutuberを分類しました。この分類方法についてお話しします。この分類をたたき台にしていろいろ考えてもらえたらなと思っています。

バーチャルYoutuber分類表

※注意書き※
 私のバーチャルYoutuber知識はかなり偏っています(初期は四天王、現在は動画個人勢が好き。にじさんじは切り抜き程度、ホロライブの知識は皆無)。事実と異なる箇所があればコメントください。
 このあとのバーチャルYoutuberの皆さんは敬称略で表記し、現在のバーチャルYoutuberの男女比率から、総称は”彼女ら”で統一します。

この記事を書こうと思った理由

 私は、バーチャルYoutuberは「芸能人」レベルの大きいくくりを指す言葉だと思っています。しかし、この広義の意味しかないまま文化が形成されつつあり、ファンのお気持ちが発生したり[1]、運営陣が異なる思いを持っていたり[2][3][4]と、混沌とした状況が生み出されています。
 そこで、私が見てきた動画やインタビュー記事、お気持ちツイートなどをもとに独断と偏見でバーチャルYoutuberをさらに分類することにしました。

分類方法

横軸…居住地

 横軸では、居住地をバーチャル/リアルのどちらに構えているかでバーチャルYoutuberを分類しました。
 たとえば、キズナアイは、運営が強調して言うように人工知能であり、バーチャルの住人です[2]。バーチャルの住人は、リアルに遊びに行ける人やそうでない人がいます。一方、おめがシスターズは、リアルの身体を使ったシステムを開発したり、(前は逆だった気もするのですが)”リアルに戻ってくる”という表現をしたり[5]と、リアルの住人が、バーチャルに遊びに行っているスタンスであると考えられます。
 言ってしまえば「設定」の話ですが、将来自我を持つAIが生まれたら?リアルで意識のない患者がバーチャルでは楽しく暮らせるようになったら?と考えると、設定を超えた可能性があると思っています。

バーチャル・リアルの住人の関係

縦軸…新境地への探求心

 縦軸では、新しいスタイルの確立や、新技術の確立にむけた探求心の有無でバーチャルYoutuberを分類しました。メタ的な話でわかりにくいかもしれません。
 お気持ち[1]にある通り、初期(-2019くらい)のバーチャルYoutuberは、バーチャルだからできることがあると期待されている面が大きくありました。
 実際に初期まで、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん(引退済)がゲームの世界に入ってコラボ武器の紹介をしたり[6]、おめがシスタースがバーチャル空間を活用した動画を複数投稿したり[7]と、バーチャルならではの投稿スタイルの確立にむけた模索がよくされていた印象を私は持っています。のらきゃっとは、ボイスロイドと組み合わせた配信を早くから行い、ますきゃっとという概念を生み出す等、バーチャルな存在でいるために様々な挑戦を行っています。
 しかし、いわゆるVライバーと呼ばれる雑談配信中心の方々は、バストアップのみのスタイルが多く、彼女らにはそういった探求心はありません。新技術の確立という面では、3Dライブ等頑張っていますが、それは運営側の話であり彼女ら自身の話ではありません。
 このように、新しいものに対する探求心によって、バーチャルYoutuberを分類しました。

分類表

 ここまでに説明した2軸をもって、バーチャルYoutuberを分類しました。ここでは、再度分類表を示し、各々のタイプについて説明します。

バーチャルYoutuber分類表

バーチャル型

 バーチャル型は、居住地が仮想世界である人々を指します。キズナアイ、初期の電脳少女シロ、のらきゃっと等がここに含まれます。探求心うんぬんは関係なしに、彼女らは「バーチャルである」ことを最重視した存在です。
 一時期、キズナアイは4人に分裂していました[8]。キズナアイはバーチャルな存在であり、4人に分裂してもおかしくないのですが、結構な炎上案件となりました。ここに触れるときりがないのでやめておきますが、消費者がキズナアイに求めていたものは「バーチャル」ではなかったというのも一つの要因だと思っています。

クリエイター型

 バーチャルの住人であることにとらわれないが、探求心がある人達を分類したものがこのタイプです。例えば、先にもあげたおめがシスターズは、バーチャルを強みにした動画を作成したり、現実の身体を用いた動画を作成したりと、「現実と仮想の両方で生きる私たちに何ができるか」というバーチャルYourtuberの新しいスタイルを探求していると思っています。ぽんぽこちゃんねるは、リアルの映像と動画の映像を上手く組み合わせていたり[9]、着ぐるみやパペットを用いた活動をおこなっていたり[10][11]と、「視聴者に楽しんでもらうためにできることは何か」という、バーチャルYoutuberの新しいスタイルを探求していると思っています。
 また、引退済みですが、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんこそこのタイプだったのではないかと個人的には思っています。初手のキャラクターが印象的すぎてタレント性を求められてしまいましたが…。

タレント型

 世間で一般的に使われるバーチャルYoutuberはここなのかなと思っています。完全にバーチャルな存在ではなく、新しい技術やスタイルに対する探求心はないものの、彼女ら自身の人の良さ、性格の良さをバリバリに活かした活動を行っています。彼女ら自身を応援することが一番やりやすいタイプであり、ファンが一番つきやすいタイプでもあると思います。
 タレント型は、バーチャルの住人でありつつ、リアルの住人であるような話をしたり、居住地に関しては中途半端なポジションを取っている人が多いと思っています。バーチャルの住人であり続けながら面白さを追求するのは難しく、完全にリアルの住人であるとファンがつきにくいといった葛藤があるんだろうなと勝手に思っています。
 平面絵でも生配信でも設定と外れたことを言っても面白ければOKの土台を築き上げたにじさんじがこちらのタイプの代表格です。また、どっとライブもアイドル部スタート時からこちらに舵を切っていると思っていて、最近の電脳少女シロもこちらに含まれると考えています。現在は完全にタレント型の勢力が強いと思います。
 図示する関係上、にじさんじ、どっとライブ、ホロライブの縦軸を振り分けていますが、私は彼女らの縦軸の関係性はよくわかっていません。

おわりに

 以上、バーチャルYoutuberを バーチャル型/クリエイター型/タレント型 の3種類に分類したよ、というお話でした。
 このような微妙なバックグラウンドの違いを踏まえてお話ができれば、必要のない炎上やお気持ちが減るかもしれませんね。
 また、自分の独断と偏見で作成したので、いろいろ思うところあると思います。この表を発端に皆さんにいろいろ考えてもらえると嬉しいです。コメントも待ってます。
 ここまで読んでいただきありがとうございます。皆様よきバーチャルYouTuberライフを。

参考

[1]chokudaiさんのツイート:https://twitter.com/chokudai/status/1501709426914332673?s=20&t=lg_qaF0w378mVH3L9Xh3LQ
[2]松田純治さんインタビュー:https://premium.kai-you.net/series/Whatiskizunaai
[3]輝夜月さんインタビュー:https://kai-you.net/article/49831
[4]兄ぽこさんインタビュー:https://premium.kai-you.net/article/158
[5]おめシス動画:https://youtu.be/OAR83t6qiDM
[6]ねこますさん動画:https://youtu.be/IvW59uSBTF0
[7]おめシス動画:https://youtu.be/SdxUbuVPKh8
[8]キズナアイさん動画:https://youtu.be/cWwohKOmgqA
[9]ぽんぽこちゃんねる動画:https://youtu.be/4XRYAqQ5478
[10]ぽんぽこちゃんねる動画:https://youtu.be/Zk9gfuiaOyM
[11]ぽんぽこちゃんねる動画:https://youtu.be/CtoWfJmcZFg


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